後進的母音同化

日本語

発音

• (東京式) こーしんてきぼいんど​ーか [kòóshíńtékíbóíńdóꜜòkà] (中高型 – [10])
• IPA^(?): [ko̞ːɕĩnte̞kʲibo̞ĩndo̞ːka̠]

X-SAMPA: /koo_Hs\i_Hn.te_Hki_H(_0).bo_Hi_I_Hndo_Hoka/

名詞

後進的母音同化 (こうしんてきぼいんどうか)

1. (音声学) 後の音節の母音に影響されて、前の音節の母音が同じ、または同種の母音に変わる事。母音の後進的同化（逆行同化）とも。

実例

• 日本語:
  1. いを → うを　魚
  2. いつくし → うつくしい　美しい

翻訳

• 英語: regressive vowel assimilation, regressive assimilation of vowels

類義語

• 母音調和、音韻転倒

対義語

• 前進的母音同化、母音調和

動詞

活用と結合例

後進的母音同化-する 動詞活用表（日本語の活用）

サ行変格活用
語幹	未然形	連用形	終止形	連体形	仮定形	命令形
後進的母音同化	し せ さ	し	する	する	すれ	しろ せよ

各活用形の基礎的な結合例

意味	語形	結合
否定	後進的母音同化しない	未然形 + ない
否定(古風)	後進的母音同化せず	未然形 + ず
自発・受身 可能・尊敬	後進的母音同化される	未然形 + れる
丁寧	後進的母音同化します	連用形 + ます
過去・完了・状態	後進的母音同化した	連用形 + た
言い切り	後進的母音同化する	終止形のみ
名詞化	後進的母音同化すること	連体形 + こと
仮定条件	後進的母音同化すれば	仮定形 + ば
命令	後進的母音同化しろ 後進的母音同化せよ	命令形のみ