攸

漢字

攸

• 部首: 攴攴 + 3 画
• 総画: 7画7

字源

• 会意。人の背中を水で洗うさまを象る。「あらう」「きよめる」を意味する漢語｛修 /*sliw/｝や｛滌 /*liiwk/｝を表す字。のち仮借して助詞｛攸 /*liw/｝に用いる。

甲骨文字	金文	小篆
殷	西周	《説文》 （漢）

関連字

「攸」を音符とする形声文字 （諧声域＝*LIW）

		定母	透母	心母
四等	平声 蕭韻	條樤鋚𧌁䩦𠤼鰷	蓧 （豪韻：絛𠌪）	翛
	上声 篠韻			篠筱
	去声 嘯韻	莜𥁮
	入声 錫韻	滌蓧
		澄母	徹母	生母
二等	平声 肴韻
	上声 巧韻	-	-
	去声 效韻
	入声 覺韻	-	-
		以母	書母	心母
三等A	平声 尤韻	悠攸浟鯈 （宵韻：㫍）		脩修𩛢𩝧樇
	上声 有韻			滫
	去声 宥韻
	入声 屋韻		儵倏虪跾𢞣翛㶖
		澄母	徹母
三等B	平声 尤韻	鯈	𥈌
	上声 有韻
	去声 宥韻
	入声 屋韻

意義

1. （助字）～するところ。
   • 有攸不惟臣（孟子・滕文公章句下）

     惟（いま）だ臣せざるところあり（未だに臣従しない所があった）

2. 細長くずっと。
   • 同義字:「悠」

日本語

表外漢字

音	漢音: ユウ[イウ] 呉音: ユ
訓	訓読み: ところ

中国語

攸 *

• ローマ字表記
  • 普通話
    • ピンイン: bīn (bin1), yōu (you1)
    • ウェード式: pin¹, yu¹
  • 広東語
    • イェール式: yau4

朝鮮語

攸 *

• ハングル: 유
• 音訓読み: 곳 유, 휙 달아날 유, 아득할 유, 대롱거릴 유
  • 文化観光部2000年式: yu
  • マッキューン＝ライシャワー式: yu
  • イェール式: yu

文字情報

攸 U+6538, 攸 CJK 統合漢字-6538 ← 攷 [U+6537] CJK統合漢字 改 → [U+6539]

文字コード (文字集合規格)

-	Unicode: U+6538
日	JIS X 0213/0208: 1面58区33点 [第2水準] (Shift_JIS=0x9DBF, EUC-JP=0xDAC1, ISO-2022-JP=0x5A41) MJ文字図形: MJ012952, MJ012953
中	GB18030: 0xD8FC
台	Big5: 0xA7F1 CNS 11643: 1面 0x4A53
韓	KS X 1001: 0x6A72

• 四角号碼: 2824₀
• 倉頡入力法: 人中人大 (OLOK)

字典掲載

康熙字典	468ページ, 10文字目
諸橋大漢和辞典 (修訂第2版)	13113
新潮日本語漢字辞典 (2008)	4395
角川大字源 (1992)	3667
講談社新大字典 (1993)	368/6079
大漢語林 (1992)	4290
三星漢韓大辞典 (1988)	816ページ, 3文字目
漢語大字典 (1986-1989)	1巻, 132ページ, 1文字目