楽あれば苦あり
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日本語
[編集]成句
[編集]- 今は、安楽な思いをしていても、そのうち苦しいと思うときは来るものである、逆に、苦しいと思っているときもいつまでも続くものではない。その時々の感情に流されず、良いときは用心し、苦しいときはそれから抜け出せるよう努力すべきであるという戒め。
- この夏はあまり暑かったので卵も生みません。でも、今年は豊年がたの暑さだというので何だかぱあっと明るい気がします。おとうさんが、楽あれば苦あり、苦あれば楽ありとおっしゃったことが思いあたるようで、豊年で、お米がたくさん出来るといいなと思いました。(林芙美子『お父さん』)
類義句
[編集]参照
[編集]- 上方いろはがるた:来年の事を言えば鬼が笑う
- 尾張いろはがるた:楽して楽知らず
- 幸田露伴『東西伊呂波短歌評釈』
- 近を釈きて遠を謀るは愚人の常態にして、陋なること笑ふべければ、西の諺の方は甚だ佳趣あり。楽あれば即ち苦あるは免る能はざるの数ながら、語に奇味あること無し。