過ぎたるはなお及ばざるがごとし

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日本語[編集]

成句[編集]

たるなおおよざるごとし(歴史的仮名遣い:過ぎたるはなほ及ばざるがごとし しばしば、「なお」は略される)

  1. 行き過ぎたことややり過ぎたことは及ばないことと同じで、正しい道には適っていない。物事の中庸を尊ぶべきであるということ。
    • 世の賢い人たちは、かうした未練混乱とを、凝つて思案に能はずとか、過ぎたるは及ばざる如しとも、昔から嗤つてゐる。(北原白秋 『文庫版「雀の卵」覚書』)

由来[編集]

論語・先進』の以下の章より。

  • 子貢問。師與商也孰賢。子曰。師也過。商也不及。曰。然則師愈與。子曰。過猶不及
    • 子貢がたずねた。「師(子張)と商(子夏)とでは、どちらがまさっておりましようか。」 先師がこたえられた。「師は行き過ぎている。商は行き足りない。」 子貢が更にたずねた。「では、師の方がまさっているのでございましょうか。」 すると、先師がこたえられた。「行き過ぎるのは行き足りないのと同じだ。」(下村湖人 『現代訳論語』)

翻訳[編集]