出典: フリー多機能辞典『ウィクショナリー日本語版(Wiktionary)』
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ず 教科書体

日本語[編集]

発音[編集]

  • IPA(?): /ʣɯ/(文頭や丁寧に発音したときなど)
  • IPA: /zɯ̹˕/(母音にはさまれている時)

接頭辞 [編集]

  1. でない、程度を超えた
    • 太い根性、ぬけた能力

助動詞: 現代語[編集]

  1. (打消)助動詞「」の連用形
    • そんなこととも知らに、のこのこ出てきてしまった。

複合語[編集]

漢字[編集]

Wiktionary:漢字索引 音訓 す#ズ参照


古典日本語[編集]

助動詞: 古語[編集]

  1. (打消)否定の意味を加える助動詞。~ない。~
    • あしいか(足が行かない
    • おもはざりけり(思わかったことだ)

活用: 古語[編集]

未然形接続
未然形 連用形 終止形 連体形 已然形 命令形
(ず・な) ず (に)
ざら ざり ざる ざれ ざれ
活用について[編集]
  • 未然形の「な」、連用形の「に」は共に上代日本語で用いられた用法である。
  • 「ずは」
    • 連用修飾あるいは仮定として訳される。
    • 未然形の「ず」に関しては「ずは」の形でのみ認めるとする学説がある。この場合「ず」+ 「」(<接続助詞」) と解釈する。しかし、この「ずは」の「は」は上代日本語において「」と表記されているが、この「波」を「ば」と読む例は存在しないことから、現在では「ず」+ 「は」 (係助詞) と解釈するのが普通である。
  • 補助活用でありながら、「ざる」「ざれ」の直後に助動詞が下接しない場合や、終止形として「ざり」が用いられる場合もある。

文字コード[編集]