しかつめらしい

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日本語[編集]

形容詞[編集]

しかつめらしい鹿らしい】

  1. とてもまじめ堅苦しいさま。
    • 「居続客不仕候」などと廊下にしかつめらしい貼札があっても、それはほんの形式に過ぎないことは言うまでもない。(岡本綺堂『箕輪心中』)〔1911年〕[1]
    • フランボーは鹿爪らしい顔をもたげた。そして黒い眼をこの友人の上にジッと据えた。(ギルバート・キース・チェスタトン『作男・ゴーの名誉』)〔直木三十五訳1930年〕[2]
    • ヘッケルの進化論というのは、正しく私たちが小学校で聞かされた話を、少し鹿爪らしくしたようなものであった。(中谷宇吉郎『簪を挿した蛇』)〔1946年〕[3]
    • 弥次郎は、おそらくはザヴィエルに対して、何事につけても非常にしかつめらしい態度で応待しておったんだろうと思います。(坂口安吾『ヨーロッパ的性格 ニッポン的性格』)〔1948年〕[4]

活用[編集]

類義語[編集]


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  1. 青空文庫(2000年6月15日公開、2008年10月4日修正)(底本:「江戸情話集」光文社時代小説文庫、光文社、1993年12月20日初版1刷)https://www.aozora.gr.jp/cards/000082/files/477_33088.html 2018年11月4日参照。
  2. 青空文庫(2004年6月2日作成)(底本:「世界探偵小説全集 第九卷 ブラウン奇譚」平凡社、1930年3月10日発行)https://www.aozora.gr.jp/cards/001123/files/42940_15761.html 2018年11月4日参照。
  3. 青空文庫(2013年1月4日作成)(底本:「中谷宇吉郎随筆集」岩波文庫、岩波書店、2011年1月6日第26刷)https://www.aozora.gr.jp/cards/001569/files/53230_49812.html 2018年11月4日参照。
  4. 青空文庫(2007年7月15日作成)(底本:「坂口安吾全集 07」筑摩書房、1998年8月20日初版第1刷)https://www.aozora.gr.jp/cards/001095/files/43145_27501.html 2018年11月4日参照。