「利口」の版間の差分
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#*「[[馬鹿]]も一度はしてみるものだ」と云われるかもしれない。馬鹿を一遍通って来た'''利口'''と始めからの'''利口'''とはやはり別物かもしれないのである。外国の文化にかぶれたものが、もう一遍立帰って来たときに始めて日本固有の文化の善い所が新しい眼で見直されるということもあるかもしれないのである。([[w:寺田寅彦|寺田寅彦]] 『異質触媒作用』) |
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#(古)[[弁舌さわやか]]な、[[口がうまい]]。 |
#(古)[[弁舌さわやか]]な、[[口がうまい]]。 |
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#*惡'''利口'''之覆邦家者(『[[w:論語|論語]]』) |
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#*:口のうまいものが、主家をだめにするのを懸念する。 |
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#*[[w:子貢|子貢]]'''利口'''巧辭,[[w:孔子|孔子]]常[[黜]]其辯。(『[[w:史記|史記]]』) |
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#*:子貢は弁舌に巧みであったが、孔子はその主張を取り入れなかった。 |
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#(方言)[[くちあたり|口当たり]]が良い。 |
#(方言)[[くちあたり|口当たり]]が良い。 |
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2018年3月31日 (土) 14:48時点における版
日本語
名詞
形容動詞
- 賢い、利発な、さかしい。
- 人間も何度同じ災害に会っても決して利口にならぬものであることは歴史が証明する。(寺田寅彦 『時事雑感』)
- 聞きわけのよい、わがままでない。
- 「僕は、どうせ赤ん坊ですよ」と、わたしは遮った。/「ええ、そう、赤ちゃんね。けれど、可愛らしい、おとなしい、利口な子だから、わたし大好きなのよ。」(ツルゲーネフ、神西清訳 『はつ恋』)
- 抜け目のない、ずるい、巧妙な。
- 真面目に働いても利口に立ちまわれないから、女房のお石が桑の売買、麦俵のかけ引きをする。(宮本百合子 『禰宜様宮田』)
関連語
翻訳
- 英語:clever
中国語
形容詞
類義語
語義1
語義2