しょっちゅう

出典: フリー多機能辞典『ウィクショナリー日本語版(Wiktionary)』
ナビゲーションに移動 検索に移動

日本語[編集]

副詞[編集]

しょっちゅう(古)

  1. 物事短い間隔または頻度繰り返し起こるさま。「いつも」「つねに」と「しばしば」「たびたび」の中間程度の頻度。
    • いつもものうそうにして、しょっちゅう遅刻したり休んだりした。礼奴さんには女学校でやっているようなことは、つまらなくてやり切れないのらしかった。(久生十蘭「キャラコさん」)〔1939年〕[1]
    • 地域包括ケア会議みたいなものに私はしょっちゅう出させていただいていて、問題意識はいつも一緒なんです。(中島克仁、第186回衆議院厚生労働委員会)〔2014年〕[2]

用法[編集]

  • 「しょっちゅう~」の形で名詞を修飾できる。
    • 竜土会では、酒がはずんだ。議論はしょっちゅうのこと、喧嘩も折々はあった。(小山内薫「芝、麻布」)〔1927年〕[3]
  • 「~しょっちゅう」「~しょっちゅうである」などの形で述語になれる。
    • 雨も時々まじったが、何より風の強さに驚いた。島の人に訊きくと、こんな風ならしょっちゅうだと言う。(田畑修一郎「石ころ路」)〔1936年〕[4]
    • 徹夜の切り貼りのようなことはしょっちゅうで、果てはカッターを握ってフィルムの修正までやりました。(富田倫生「本の未来」)〔1997年〕[5]

翻訳[編集]

[編集]

  1. 青空文庫(2008年12月7日作成)(底本:「久生十蘭全集 7」三一書房、1978年1月31日第1版第3刷)https://www.aozora.gr.jp/cards/001224/files/47490_33722.html 2019年7月16日参照。
  2. 「第186回国会衆議院 厚生労働委員会議事録 第12号(平成26年4月16日)」p. 36. 国会会議録検索システム http://kokkai.ndl.go.jp/SENTAKU/syugiin/186/0097/18604160097012.pdf 2019年7月16日参照。
  3. 青空文庫(2013年8月8日作成)(底本:「大東京繁昌記」毎日新聞社、1999年5月15日)https://www.aozora.gr.jp/cards/000479/files/55651_51170.html 2019年7月16日参照。
  4. 青空文庫(2003年5月18日作成)(底本:「日本文学全集 88 名作集(三)」集英社、1970年1月25日発行)https://www.aozora.gr.jp/cards/000273/files/4355_10281.html 2019年7月16日参照。
  5. 青空文庫(2013年8月16日作成、2013年9月18日修正、CC BY 2.1 JP公開)(底本:「本の未来」アスキー、1997年3月1日初版)https://www.aozora.gr.jp/cards/000055/files/56499_51225.html 2019年7月16日参照。