出典: フリー多機能辞典『ウィクショナリー日本語版(Wiktionary)』
- (原義)部屋の西南の隅。神棚がまつられ、家長の座すところとされ、家屋において最も神聖な場所とされた。
- おく。入口から遠い場所。
- (日本)陸奥の国のこと。現在では日本の東北地方をさすこともある。
字典掲載
諸橋大漢和辞典 (修訂第2版) |
5981 |
新潮日本語漢字辞典 (2008) |
2223 |
角川大字源 (1992) |
1786 |
講談社新大字典 (1993) |
3031/3040 |
大漢語林 (1992) |
2165 |
漢語大字典 (1986-1989) |
1巻, 545ページ, 7文字目 |
- 1 2 呉音の読みのひとつである「オク(ヲク)」と訓読みの「おく」が一致しているがこれは偶然である。呉音の「オク」は「あたたかい(例.「昔我往矣日月方奧」『詩経・小雅 小明』)」などを意味する「乙六切(『正韻』)」で表される系列の読み(現代中国語音:"yù"。古典には見られるが現代では廃された用法)であり、この読みのとき、和語の「おく」の意味はない。日本語で「奥」を「おく」と読む場合はほぼ例外なく訓読みとして読まれている。