出典: フリー多機能辞典『ウィクショナリー日本語版(Wiktionary)』
- 国字。廃藩置県後、下野国にできた「栃木県」における用字。確定前は、「杤」が多く使われ、また、「橡」も用いられていたが、明治12年(1879)「栃」に統一。字源は不詳。「杤」も国字であり、これは、「万」=「十(と)」×「千(ち)」であることをしゃれたもの。旁に垂がついた経緯は不明。漢籍に「櫔」の略字体として「萬」を「万」としたものがあり、それを参考にしたものとも言われる(参考:「励」・「勵」)。
- 参考HP:とちぎ豆知識「とちぎの由来」
- 「栃木県」の用字。
- (語義1の用法確定後の用例)トチノキ。樹木の一種。
音 |
- 音読み: レイ (本来音読みは存在しないが、栃木県の往来を意味する「来栃」「帰栃」などの文章表現で励や蛎などの類推から読まれることがある。)
|
訓 |
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- 1942年 12月
- 1946年 11月
- 2004年 9月
- 2010年 11月
- 2020年 4月
字典掲載
諸橋大漢和辞典 (修訂第2版) |
14687 |
新潮日本語漢字辞典 (2008) |
4966/4967 |
角川大字源 (1992) |
4162 |
講談社新大字典 (1993) |
6905 |
大漢語林 (1992) |
5060 |