出典: フリー多機能辞典『ウィクショナリー日本語版(Wiktionary)』
ナビゲーションに移動 検索に移動

漢字[編集]

字源[編集]

古くから『』に通ずるが、『萬』との関係は必ずしも明らかでない。

  • 白川静によれば、「万」はもとの字は「萬」に作る。[2]
  • 一説に、「万」と「萬」とは別字[3][4]で、「万」は浮き草の象形[4]。ただし本説も「万」と「萬」が古くから通用していることは認めている。
  • 」が字源だとする説もある。大漢和辞典によれば「西域では萬の數を表はすに卍を用ひる。万の字はその變形である。」[5]藤堂明保らもこの説を採用している。[6]こちらの説も古くから両字が通ずることを認めている。

意義[編集]

  1. (数詞)十の四乗。
  2. 非常多い
  3. すべて

日本語[編集]

発音(?)[編集]

名詞[編集]

  1. (マン)十の四乗。
  2. よろず無数。数が多いこと。
  3. よろずすべて。

翻訳[編集]

熟語[編集]


中国語[編集]

*

数詞[編集]

  1. (数詞) 十の四乗。

熟語[編集]


朝鮮語[編集]

*


ベトナム語[編集]

*


コード等[編集]

点字[編集]

脚注[編集]

  1. 「ノ」を2画目に書く流派もある。(参考)新読本漢字研究 糸長徳松 著 (富山房[ほか], 1910)pp.133
  2. 『新訂 字訓』(白川静著、平凡社)766ページ「よろづ」項
  3. 『大漢語林』(鎌田正・米山寅太郎著、大修館書店)20ページ「万」項「解字」欄
  4. 4.0 4.1 『新潮日本語漢字辞典』(新潮社編、新潮社)29ページ「万」項「解字」欄
  5. 『大漢和辞典 巻一』(諸橋轍次著、大修館書店)104ページ「万」項「参考」欄
  6. 『学研 新漢和大字典』(藤堂明保・加納喜光編、学習研究社)21ページ「万」項「解字」欄
  7. 7.0 7.1 『大漢和辞典 巻一』(諸橋轍次著、大修館書店)104ページ「万」項
  8. 8.0 8.1 『新潮日本語漢字辞典』(新潮社編、新潮社)28ページ「万」項
  9. 9.0 9.1 『学研 新漢和大字典』(藤堂明保・加納喜光編、学習研究社)20ページ「万」項「音」欄。藤堂らは「万」の呉音を「モン」とし、「マン」は慣用音であるとする。