出典: フリー多機能辞典『ウィクショナリー日本語版(Wiktionary)』
漢字
- 「丏」の異体字[字源 1]。のち仮借して「10000」を意味する漢語{萬 /*mans/}に用いる。「丏」については丏#字源の項目を参照。
- かつては、「萬」の草書体に由来するという説や、「卍」の変形に由来するという説[2][3]があったが、戦国時代には「丏」が{萬}に用いられている[字源 2]ことから、これらの説は誤りであることが知られている。
- ↑ 裘錫圭 「甲骨文中的幾種楽器名称」 『中華文史論叢』第2輯 1980年。
季旭昇撰 『説文新証』 芸文印書館、2014年、701頁。
林志強等評注 『《文源》評注』 中国社会科学出版社、2017年、171頁。
- ↑ 裘錫圭 「甲骨文中的幾種楽器名称」 『中華文史論叢』第2輯 1980年。
呉振玉 「古璽彙編釈文訂補及分類修訂」 『古文字学論集』初編 香港中文大学、1983年、522頁。
湯余恵 「包山楚簡読後記」 『考古与文物』1993年2期、73-74頁。
- (数詞)十の四乗。
- 非常に多い。
- すべて。
- (マン)十の四乗。
- (よろず)無数。数が多いこと。
- (よろず)全て。
万 *
- (数詞) 十の四乗。
万 *
万 *
字典掲載
康熙字典
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76ページ, 3文字目
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諸橋大漢和辞典 (修訂第2版)
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10
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新潮日本語漢字辞典 (2008)
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17
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角川大字源 (1992)
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10/9
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講談社新大字典 (1993)
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6/9
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大漢語林 (1992)
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13
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三星漢韓大辞典 (1988)
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137ページ, 7文字目
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漢語大字典 (1986-1989)
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1巻, 9ページ, 3文字目
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- ↑ 「ノ」を2画目に書く流派もある。(参考)新読本漢字研究 糸長徳松 著 (富山房[ほか], 1910)pp.133
- ↑ 『大漢和辞典 巻一』(諸橋轍次著、大修館書店)104ページ「万」項「参考」欄
- ↑ 『学研 新漢和大字典』(藤堂明保・加納喜光編、学習研究社)21ページ「万」項「解字」欄
- ↑ 4.0 4.1 『大漢和辞典 巻一』(諸橋轍次著、大修館書店)104ページ「万」項
- ↑ 5.0 5.1 『新潮日本語漢字辞典』(新潮社編、新潮社)28ページ「万」項
- ↑ 6.0 6.1 『学研 新漢和大字典』(藤堂明保・加納喜光編、学習研究社)20ページ「万」項「音」欄。藤堂らは「万」の呉音を「モン」とし、「マン」は慣用音であるとする。