出典: フリー多機能辞典『ウィクショナリー日本語版(Wiktionary)』
- 原字は穂がばらばらな黍を象る象形文字で、それに「水」を加えて「黍」の字体となる[字源 1]。「きび」を意味する漢語{黍 /*hlaʔ/}を表す字。
- 『説文解字』では「禾」+「雨」の略体と説明されているが、これは誤った分析である。甲骨文字の形[字源 2]を見ればわかるように「雨」とは関係がない。
- ↑ 羅振玉 『殷墟書契考釈』 永慕園、1914年、39頁。
裘錫圭 『文字学概要』 商務印書館、1988年、113頁。
裘錫圭 「甲骨文中所見的商代農業」 『古文字論集』 裘錫圭、中華書局、1992年、154-162頁。
張世超、孫凌安、金国泰、馬如森 『金文形義通解』 中文出版社、1996年、1795-1796頁。
季旭昇撰 『説文新証』 芸文印書館、2014年、578-579頁。
- ↑ 李宗焜編著 『甲骨文字編』 中華書局、2012年、524-527頁。
劉釗主編 『新甲骨文編(増訂本)』 福建人民出版社、2014年、435-436頁。
夏大兆編著 『商代文字字形表』 上海古籍出版社、2017年、303-304頁。
字典掲載
康熙字典 |
1517ページ, 25文字目 |
諸橋大漢和辞典 (修訂第2版) |
47991 |
新潮日本語漢字辞典 (2008) |
15219 |
角川大字源 (1992) |
12142 |
講談社新大字典 (1993) |
20786 |
大漢語林 (1992) |
13786 |
三星漢韓大辞典 (1988) |
2049ページ, 33文字目 |
漢語大字典 (1986-1989) |
7巻, 4759ページ, 1文字目 |