享年

出典: フリー多機能辞典『ウィクショナリー日本語版(Wiktionary)』
ナビゲーションに移動 検索に移動

日本語[編集]

名詞[編集]

 (きょうねん)

  1. 人のこの世に生存していた年数。
    • 性蓮院妙相日縁信女、父本皓、母渋江氏、安永六年丁酉五月三日しす享年十九、俗名千代、作臨終歌曰りんじゅううたをつくりていわく云々としてあるのは、登勢の生んだ本皓のむすめである。(森鴎外渋江抽斎』)

語源[編集]

  • 天からけた年の意

用法[編集]

一般的な用法として以下の事項が言われているが、各々につき例外的用例はある。

  1. 死者について用いる。
  2. 「享年○○」として、「享年○○」「享年○○」としない。
    • 例外例
      寛永九年十二月九日御先代妙解院殿忠利公肥後へ御入国遊ばされ候時、景一も御供いたし候。十八年三月十七日に妙解院殿卒去遊ばされ、次いで九月二日景一も病死いたし候。享年八十四歳に候。(森鴎外 『興津弥五右衛門の遺書』)
      時に元和九年五月のことで、忠直卿は三十の年を越したばかりであった。後に豊後府内から同国津守に移されて、台所料として幕府から一万石を給され、晩年をこともなく過し、慶安三年九月十日にじた。享年五十六歳であった。(菊池寛 『忠直卿行状記』)
  3. 年齢は、数え年を用い、満年齢を用いない。
  4. 語源的に宗教中立的な語ではないので、対象の信教等によっては使用を控えるべきである。

類義語[編集]

  • 行年(ぎょうねん 「こうねん」と読む場合は意味が異なる)

中国語[編集]

名詞[編集]

 xiǎngnián

  1. 人のこの世に生存していた年数、元は「」を付さなかったが、時代が下ると付す例が増える。
    • 雖龍作納言,山甫喉舌,靡以尚之。享年六十有四。(蔡邕『蔡中郎集』後漢の作)
    • 是以功隆名顯,在世孤特,不獲愷悌寬厚之譽,享年垂老,至于積世。(出典同上)
    • 前代帝王或享年不永,史論槩以為酒色所致,此皆書生好為譏評。(『康熙皇帝遺詔』1722年)
    • 聽見賈母喉間略一響動,臉變笑容,竟是去了。享年八十三歲。(曹雪芹紅楼夢』)
    • 风尘劳顿,在途中不免感冒风寒,到上海便血病复发,竟以至死,享年四十三岁,家中尚遗有妻子及一子一女。(鄧中夏『蘇兆征同志伝』1929年)
    • 我们敬爱邓小平同志帕金森病晚期并发肺部感染,因呼吸循环功能衰竭抢救无效,于一九九七年二月十九日二十一时零八分在北京逝世享年九十三岁。(『中共中央、全国人大常委会、国务院、全国政协、中央军委告全党全军全国各族人民书』1997年)
  2. 王朝の継続期間。
    • 昔周武王以二月甲子定天下,享年八百,漢高帝以二月甲午即帝位,享年四百,故知甲子、甲午為得天數。(『隋書』)

類義語[編集]

語義1