出典: フリー多機能辞典『ウィクショナリー日本語版(Wiktionary)』
- (セツ)得意でない事、苦手。
- 私の時間の遣操に拙なのは、金の遣操に拙なのと同一である。拙は藏するが常である。併し拙を藏するのも、金を藏すると同一で、氣苦勞である。今は告白流行の時代である。仍て私は私の拙を告白するのである。(森林太郎 『長谷川辰之助』)
- (セツ・セチ:古風、しばしば滑稽。明治期以降は職人・芸人・幇間の自称や遊里における用語)自称に用いる。
- 「いや、拙はさようなことは考えませぬ。拙は文学道のためにのみ筆をとります。」六樹園は昂然として言った。今度は三馬がびっくりした。(林不忘 『仇討たれ戯作』 六樹園は戯作者石川雅望、三馬は式亭三馬で設定は天明期の会話)
- 「狸が人を婆化すと云いやすけれど、何で狸が婆化しやしょう。ありゃみんな催眠術でげす……」「なるほど妙な本だね」と源さんは煙に捲まかれている。「拙が一返古榎になった事がありやす、ところへ源兵衛村の作蔵と云う若い衆が首を縊りに来やした……」(夏目漱石 『琴のそら音』 「拙」は床屋の職人)
文字コード (文字集合規格)
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- Big5:
0xA9E5
- CNS 11643: 1面
0x4D67
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字典掲載
| 康熙字典 |
426ページ, 7文字目 |
| 諸橋大漢和辞典 (修訂第2版) |
11965 |
| 新潮日本語漢字辞典 (2008) |
3971 |
| 角川大字源 (1992) |
3277 |
| 講談社新大字典 (1993) |
5502 |
| 大漢語林 (1992) |
3896 |
| 三星漢韓大辞典 (1988) |
775ページ, 2文字目 |
| 漢語大字典 (1986–1989) |
3巻、1860ページ、3文字目 |