出典: フリー多機能辞典『ウィクショナリー日本語版(Wiktionary)』
- 指事。「木」の枝の部分に○印を加えたもの。「木のえだ」を意味する漢語{枝 /*ke/}を表す字。のち「木」と、枝+○印の部分の筆画が分離し、「枳」の字体となった。さらに「木」を省略することで「只」の字が生まれた。[字源 1]
- 『説文解字』では「木」+「只」と説明されているが、これは誤った分析である。
- ↑ 鄔可晶 「上古漢語中本来是否存在語気詞“只”的問題的再検討——以出土文献所見辞例和字形為中心」 『出土文献与古文字研究』第6輯 復旦大学出土文献与古文字研究中心編、上海古籍出版社、2013年、408頁。
裘錫圭 「斉量制補説」 『中国史研究』2019年第1期、8頁
- 橘に似た一種の樹。葉は三出複葉で、枝にとげ多く、花は五弁白色、秋球形の実を結ぶ。生垣に作り、実の殻を薬用に供する。
枳 *
zhī
- カラタチに同じ。但し、カラタチを指示するときは枸橘と書くのが一般的である。
字典掲載
康熙字典 |
517ページ, 7文字目 |
諸橋大漢和辞典 (修訂第2版) |
14583 |
新潮日本語漢字辞典 (2008) |
4934 |
角川大字源 (1992) |
4110 |
講談社新大字典 (1993) |
6833 |
大漢語林 (1992) |
5005 |
三星漢韓大辞典 (1988) |
905ページ, 4文字目 |
漢語大字典 (1986-1989) |
2巻, 1183ページ, 5文字目 |