解す

日本語

動詞

解す（かいす・げす）

1. （かいす）「解する」に同じ。
2. （げす）理解する。（肯定形での使用はまれで、打ち消しまたはそのようなニュアンスを持つ「ゲ-せぬ」「ゲ-せない」「ゲ-しかねる」などは比較的多く常用・俗用される）
   • 学問とは、ただむずかしき字を知り、解（げ）し難き古文を読み、和歌を楽しみ、詩を作る など、世上に実のなき文学を言うにあらず。（福沢諭吉『学問のすすめ』）〔1872年〕
   • 今時の娘の心はわたしにゃ解（げ）せないよ（邦枝完二『乳を刺す 黒門町伝七捕物帳』）〔1954年〕

発音^(?)

か↘いす、げ↘す

活用

活用と結合例

解-す 動詞活用表（日本語の活用）

サ行五段活用
語幹	未然形	連用形	終止形	連体形	仮定形	命令形
解	さ そ	し	す	す	せ	せ

各活用形の基礎的な結合例

意味	語形	結合
否定	解さない	未然形 + ない
意志・勧誘	解そう	未然形音便 + う
丁寧	解します	連用形 + ます
過去・完了・状態	解した	連用形音便 + た
言い切り	解す	終止形のみ
名詞化	解すこと	連体形 + こと
仮定条件	解せば	仮定形 + ば
命令	解せ	命令形のみ

関連語

• 解する

古典日本語

動詞

解す（げす）

1. 理解する。
2. 解毒する。
3. 解任する。
4. ほどく。ときほぐす。
5. 解文を上級官吏に提出する。

活用

解-す 動詞活用表（日本語の活用）

サ行変格活用
語幹	未然形	連用形	終止形	連体形	已然形	命令形
解	せ	し	す	する	すれ	せよ