出典: フリー多機能辞典『ウィクショナリー日本語版(Wiktionary)』
「御座」(その場)+「なり」
おざなり【お座なり・御座形】
- いいかげん、その場限りのこと。
- お酒をやめて、ご病気をなおして、永生きをなさって立派なお仕事を、などそんな白々しいおざなりみたいなことは、もう私は言いたくないのでございます。「立派なお仕事」などよりも、いのちを捨てる気で、所謂悪徳生活をしとおす事のほうが、のちの世の人たちからかえって御礼を言われるようになるかも知れません。(太宰治『斜陽』)
活用と結合例
各活用形の基礎的な結合例
意味 |
語形 |
結合
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推量・意志 |
おざなりだろう |
未然形 + う
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過去・完了 |
おざなりだった |
連用形 + た
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否定形 |
おざなりでない |
連用形 + ない
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自動詞化 |
おざなりになる |
連用形 + なる
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言い切り |
おざなりだ |
終止形のみ
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名詞化 |
おざなりなこと |
連体形 + こと
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仮定条件 |
おざなりならば |
仮定形 + ば
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様態 |
おざなりそうだ |
語幹 + そうだ
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