むつき

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日本語[編集]

名詞:六月[編集]

むつき

  1. 六ヶ月、六ヶ月間。
    • それからは何もかも 他(ひと)の言うなりになって、霜月 半(なかば)に祝儀をしたけれど、民子の心持がほんとうの承知でないから、向うでもいくらかいや気になり、民子は身持になったが、六月(むつき)でおりてしまった。(伊藤左千夫野菊の墓』)

名詞:睦月[編集]

むつき正月

  1. (古語・雅語)一月

類義語[編集]

月名(日本語 古語・雅語)
1月 2月 3月 4月 5月 6月
睦月(むつき) 如月(きさらぎ) 弥生(やよい) 卯月(うづき・うつき) 皐月(さつき) 水無月(みなづき)
7月 8月 9月 10月 11月 12月
文月(ふづきふみつきふみづき) 葉月(はづき) 長月(ながつき) 神無月(かんなづき) 霜月(しもつき) 師走(しわす)


名詞:襁褓[編集]

むつき

  1. (古語・雅語)うぶぎ
    • 庖厨を過ぎ、室の戸を開きて入りしに、机に倚りて襁褓縫ひたりしエリスは振り返へりて、「あ」と叫びぬ。「いかにかし玉ひし。おん身の姿は。」(森鴎外舞姫』)
  2. (古語・雅語)おむつおしめ
    • むつき世話から、着物のつくろひまで信一は一人でしなければならなかつた。幸福なことには一度も医者いらずな子供で、ちよつと腹工合を悪くしても、信一が帰つて診てやればすぐ子供の病気はよくなるのである。(林芙美子 『幸福の彼方』)