出典: フリー多機能辞典『ウィクショナリー日本語版(Wiktionary)』
- 形声。「止」+音符「丁 /*TEŊ/」[字源 1]。「討伐する」を意味する漢語{征 /*teŋ/}を表す字。仮借して「ただしい」を意味する漢語{正 /*teŋ-s/}に用いる。
- 『説文解字』では「一」+「止」と説明されているが、甲骨文字の形[字源 2]や金文の形[字源 3]を見ればわかるように、この字の上部はかつて円形もしくは長方形で書かれ、それらの部分(すなわち「丁」字)が後に簡略化されて横棒となったに過ぎないことから、「一」+「止」は誤った分析である。
- ↑ 劉釗 『古文字構形学』 福建人民出版社、2006年、93頁。
- ↑ 李宗焜編著 『甲骨文字編』 中華書局、2012年、277-279頁。
劉釗主編 『新甲骨文編(増訂本)』 福建人民出版社、2014年、90-92頁。
夏大兆編著 『商代文字字形表』 上海古籍出版社、2017年、57頁。
- ↑ 江学旺編著 『西周文字字形表』 上海古籍出版社、2017年、48頁。
張俊成編著 『西周金文字編』 上海古籍出版社、2018年、63頁。
- (セイ)正しいこと。
- (セイ)良い状態。肯定的な状態。好ましい状態。
- (セイ)実数で零より大きいこと。
- (セイ)相関関係において、二つの変数が同様に増減すること。相関係数が正であること。
- (セイ)10,000,000,000,000,000,000,000,000,000,000,000,000,000 = 1040を表す。澗の次で載の前の位。
- (仏教) 規則的な形。六境(十二処)の一つである色(「視覚の対象」のこと)を構成する20種類の属性の一つ(ウィキペディア「色 (仏教)」も参照)。
- 四角号碼: 10102 / 10101 / 10101
- 倉頡入力法: 一卜中一 (MYLM)
字典掲載
康熙字典 |
574ページ, 2文字目 |
諸橋大漢和辞典 (修訂第2版) |
16255 |
新潮日本語漢字辞典 (2008) |
5676 |
角川大字源 (1992) |
4657 |
講談社新大字典 (1993) |
7826 |
大漢語林 (1992) |
5629 |
三星漢韓大辞典 (1988) |
962ページ, 2文字目 |
漢語大字典 (1986-1989) |
2巻, 1436ページ, 1文字目 |