kĩroruha

出典: フリー多機能辞典『ウィクショナリー日本語版(Wiktionary)』
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キクユ語[編集]

発音(?)[編集]

  • IPA: /kèɾɔ̀ːɾúhà(ꜜ)/
この o は長母音である[1]
Benson (1964) では声調クラスの分類は「クラス3」で、他に同クラスの3音節語幹語には kĩgokorambarĩkikiumĩrithimiti などがある。
  • 〔リムル方言〕湯川 (1981:100) によると孤立形は [kèɾɔ̀ːɾúhà] で、後ろに gĩkĩ〈この〉が続く場合も [kèɾɔ̀ːɾúhà ɣèèké]、後ろに gĩakwa〈私の〉が続く場合も [kèɾɔ̀ːɾúhà ɣèàkóá]、後ろに がある場合も [kèɾɔ̀ːɾúhà nè] であるが、前に がある場合は [né kéɾɔ̀ːɾúhà]、前に ti がある場合は [tì kéɾɔ́ːɾúhà] となるなど、前後に他の語が存在するか、存在する場合はどのような種類の語であるかによってアクセントの変動が見られる[2]。なお、ti の高さについてはリムル方言と同じくキアンブ方言に属するナイロビ方言を調査した湯川 (1985:199) で高いと訂正されている[3]
  • 〔ナイロビ方言〕湯川 (1985:197) で孤立形および後ろに がある場合について分析が行われているが、いずれもリムル方言と同様である[3]

名詞[編集]

roruha クラス7(複数: iroruha

  1. 皮膚の)たこ[1][2]
  2. 魚の目[2]底まめ[1]

参照[編集]

脚注[編集]

  1. 1.0 1.1 1.2 "horuha" in Benson, T.G. (1964). Kikuyu-English dictionary, p. 165. Oxford: Clarendon Press.
  2. 2.0 2.1 2.2 2.3 湯川恭敏 (1981).「キクユ語名詞アクセント試論――リムル方言について――」 『アジア・アフリカ言語文化研究』22, 75-123.
  3. 3.0 3.1 3.2 湯川恭敏 (1985).「キクユ語名詞アクセント再論」 『アジア・アフリカ言語文化研究』29, 190-231.