いたぶる

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日本語[編集]

発音[編集]

動詞[編集]

いたぶるる】

  1. 〔雅語・詩歌〕 (自動詞) 激しくゆれる
    • こなた向き木々のかなしくいたぶるは金色の風の吹けばなりけり(北原白秋 『雲母集』)
  2. (俗語, 他動詞) 強引手段を用いて他人から金品入手する。
    1. (金沢弁) [1]頼み込んで金品を獲得する。
    2. 脅して金品を奪う
      • その種を割って世間へ吹聴すれば、折角代物しろものに疵が付く、人気も落ちる。由兵衛はそれを匂わせて、幾らかいたぶるつもりで来たのだ。(岡本綺堂 『虎』)
  3. いじめる弄ぶ

活用[編集]

類義語[編集]

参考文献[編集]

  1. 東條操・編『全国方言辞典』東京堂出版、2010年、三八頁。ISBN 978-4-490-10002-0

古典日本語[編集]

動詞[編集]

いたぶる

  1. (自動詞) 激しくゆれる
  2. (他動詞) 金品をゆする。

活用[編集]

いたぶ-る 動詞活用表日本語の活用
ラ行四段活用
語幹 未然形 連用形 終止形 連体形 已然形 命令形
いたぶ

参考文献[編集]

  • 『明解古語辞典 (新版)』三省堂、1966年、74頁。