上分別

出典: フリー多機能辞典『ウィクショナリー日本語版(Wiktionary)』
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日本語[編集]

名詞・形容動詞[編集]

分別(じょうふんべつ)

  1. 最も適切判断考え。最も良い分別ふんべつ
    • なるべくここは好加減に迷亭の鋭鋒をあしらって無事に切り抜けるのが上分別なのである。(夏目漱石「吾輩は猫である」)〔1905年〕[1]
    • とかく人間と云う者は、何でも身のほどを忘れないように慎み深くするのが上分別です。(芥川龍之介「三つの宝」)〔1922年〕[2]
    • 寿美子さん、もう観念したと見えるね。それが上分別だ。(野村胡堂「鍵」)〔1947年〕[3]

活用[編集]

対義語[編集]

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  1. 青空文庫(1999年9月17日公開、2018年2月5日修正)(底本:「夏目漱石全集1」ちくま文庫、筑摩書房、1987年9月29日第1刷)https://www.aozora.gr.jp/cards/000148/files/789_14547.html 2019年3月15日参照。
  2. 青空文庫(2004年1月5日作成、2010年11月4日修正)(底本:「芥川龍之介全集5」ちくま文庫、筑摩書房、1995年4月10日第6刷)https://www.aozora.gr.jp/cards/000879/files/1126_14251.html 2019年3月15日参照。
  3. 青空文庫(2015年2月22日作成)(底本:「野村胡堂伝奇幻想小説集成」作品社、2009年6月30日第1刷)https://www.aozora.gr.jp/cards/001670/files/56112_55990.html 2019年3月15日参照。