扮する

出典: フリー多機能辞典『ウィクショナリー日本語版(Wiktionary)』
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日本語[編集]

動詞[編集]

する (ふんする)

  1. (自動詞) 扮装する。演じる
    • 1924年、岡本綺堂「島原の夢」[1]
      左団次が前髪立の少年に扮して、しかも水の滴るように美しいというのが観客の眼を奪ったらしい
    • 1940年、伊丹万作「演技指導論草案」[2]
      たとえば彼女たちが昔の既婚婦人に扮する場合、演出者の注意をまたずして、眉を落し歯を染めて出るのは時代劇の常識であるべきはずだが、実際にはこれらの問題で手を焼かせなかった女優は極めて稀である。

活用[編集]

扮-する 動詞活用表日本語の活用
サ行変格活用
語幹 未然形 連用形 終止形 連体形 仮定形 命令形


する する すれ せよ
しろ
各活用形の基礎的な結合例
意味 語形 結合
否定 扮しない 未然形 + ない
否定 扮せず 未然形 +
自発・受身
可能・尊敬
扮される 未然形 + れる
丁寧 扮します 連用形 + ます
過去・完了・状態 扮した 連用形 +
言い切り 扮する 終止形のみ
名詞化 扮すること 連体形 + こと
仮定条件 扮すれば 仮定形 +
命令 扮せよ
扮しろ
命令形のみ

[編集]

  1. 青空文庫(2008年11月29日作成)(底本:「岡本綺堂随筆集」岩波文庫、岩波書店 、2008(平成20)年5月23日第4刷)https://www.aozora.gr.jp/cards/000082/files/49547_33620.html
  2. 青空文庫(2008年4月15日作成)(底本:「現代日本思想大系 14 芸術の思想」筑摩書房、1964(昭和39)年8月15日発行)https://www.aozora.gr.jp/cards/000231/files/1190_31196.html