ささる

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日本語[編集]

動詞[編集]

ささるさる】

  1. 長さを持ったものが、ある物体に、一部を外部に残して突き入る。
    • 肴の骨が咽喉のどに刺さった時のように、私は苦しんだ。(夏目漱石こゝろ』)
    • ふと、私は針の先が虫の背中にプツリと刺さる音が、この時厭に神経的に私の胸にも刺さるやうに伝つた、私は思はず胸に手をあてゝ、眉を顰めました。(牧野信一 『趣味に関して』)
  2. (比喩) 強い刺激を与える。
    • 熱情の溢れたような文字が、彼の目に痛く刺さるので、ろくに読む気にもなれなかった。(徳田秋声 『仮装人物』)
  3. (比喩: 「胸に刺さる」「心に刺さる」などの形で) 記憶に残り気にかかる。
    • 安藤弥生は、きりきりと胸に刺さるやうな幾島の言葉を、そのまゝ刎ね返す力もなく、恨めしげに唇を噛んだ。(岸田國士 『泉』)
  4. 強く印象に残り感動する。

活用[編集]

関連語[編集]

翻訳[編集]