ねちねち

日本語

発音

• (東京式) ね​ちねち [néꜜchìnèchì] (頭高型 – [1])
• IPA^(?): [ne̞t͡ɕine̞t͡ɕi]

副詞

ねちねち

1. 不快に粘り付くさま。
   • 触れたら汗か脂かでねちねちしそうな額に、毛髪が縮れ絡んでいる。――豊島与志雄. “図書カード：春”. 青空文庫. 2023年5月5日閲覧。
2. 態度などがしつこいさま。
   • 吾輩は淡泊（たんぱく）を愛する茶人的猫（ちゃじんてきねこ）である。こんな、しつこい、毒悪な、ねちねちした、執念深（しゅうねんぶか）い奴は大嫌だ。――夏目漱石. “図書カード：吾輩は猫である”. 青空文庫. 2023年5月5日閲覧。

動詞

活用と結合例

ねちねち-する 動詞活用表（日本語の活用）

サ行変格活用
語幹	未然形	連用形	終止形	連体形	仮定形	命令形
ねちねち	し せ さ	し	する	する	すれ	しろ せよ

各活用形の基礎的な結合例

意味	語形	結合
否定	ねちねちしない	未然形 + ない
否定(古風)	ねちねちせず	未然形 + ず
自発・受身 可能・尊敬	ねちねちされる	未然形 + れる
丁寧	ねちねちします	連用形 + ます
過去・完了・状態	ねちねちした	連用形 + た
言い切り	ねちねちする	終止形のみ
名詞化	ねちねちすること	連体形 + こと
仮定条件	ねちねちすれば	仮定形 + ば
命令	ねちねちしろ ねちねちせよ	命令形のみ