出典: フリー多機能辞典『ウィクショナリー日本語版(Wiktionary)』
やどる【宿る】
- 宿を借りる、逗留する。
- 寄り付く、とどまる。
- 姿や思いなどが心に止まる。
- この日頃ひそかに胸にやどりたる悔ありわれを笑はしめざり(石川啄木)
- 寄生する。
- 子が母胎にはらまれる。
- 盗人たちは、それを見ると、ますます何かとはやし立てて、腹の子の親さえ知らない、阿呆な彼女をあざわらった。が、阿濃は胎児が次郎の子だという事を、かたく心の中で信じている。そうして、自分の恋している次郎の子が、自分の腹にやどるのは、当然な事だと信じている。(芥川龍之介『偸盗』)
活用と結合例
各活用形の基礎的な結合例
意味 | 語形 | 結合 |
否定 | やどらない | 未然形 + ない |
意志・勧誘 | やどろう | 未然形音便 + う |
丁寧 | やどります | 連用形 + ます |
過去・完了・状態 | やどった | 連用形音便 + た |
言い切り | やどる | 終止形のみ |
名詞化 | やどること | 連体形 + こと |
仮定条件 | やどれば | 仮定形 + ば |
命令 | やどれ | 命令形のみ |