固溶
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日本語
[編集]名詞
[編集]- ある原子が化合することなく固体の別の原子の中にランダムに混じること。
- 炭素濃度は傾斜型に緩やかに減少しており、浸炭による炭素の固溶が1.4mm深さまで生じていることがわかる。(中小企業庁「高耐久性浸炭部材の量産を可能とする浸炭複合加工プロセスの開発)〔2009年〕[1]
下位語
[編集]関連語
[編集]動詞
[編集]- (自動詞) (ある原子が)別の原子から成る個体に化合することなくランダムに混じる。
- XRD では、Cu と Fe の原子散乱因子が非常に近く、Cu サイトに固溶した Fe や Fe サイトに固溶した Cu を識別して解析を行うことは困難である。(矢島健ら「新規層状オキシカルコゲナイドの結晶構造解析」)〔2019年〕[2]
- (他動詞) (ある原子から成る個体が)別の原子をランダムに混じった形で化合させることなく取り込む。
- この Cr を固溶した α-Fe2O3 の生成は、昇温中に Cr の酸化が生じていることを示しているが(林重成ら「アルミナスケール形成オーステナイトステンレス鋼の 高温酸化におよぼすCuの影響」)〔2019年〕[3]
活用
[編集]活用と結合例
註
[編集]- ↑ 『平成20年度戦略的基盤技術高度化支援事業「高耐久性浸炭部材の量産を可能とする浸炭複合加工プロセスの開発」研究開発成果等報告書』p.10(中小企業庁ホームページ)政府標準利用規約(第2.0版)公開 https://www.chusho.meti.go.jp/keiei/sapoin/portal/seika/2006/18-46-16-6.pdf 2020年2月19日参照。
- ↑ 矢島 健, 鳥巣 崇生「新規層状オキシカルコゲナイドの結晶構造解析」『SPring-8/SACLA利用研究成果集』第8巻第1号、高輝度光科学研究センター、2019年4月29日、https://doi.org/10.18957/rr.8.1.53 CC BY 4.0公開、2020年2月15日参照。
- ↑ 林 重成, 米田 鈴枝, 佐伯 功, 上田 光敏, 河内 礼文「アルミナスケール形成オーステナイトステンレス鋼の 高温酸化におよぼすCuの影響」『SPring-8/SACLA利用研究成果集』第7巻第2号、高輝度光科学研究センター、2019年4月29日、https://doi.org/10.18957/rr.7.2.261 CC BY 4.0公開、2020年2月15日参照。