出典: フリー多機能辞典『ウィクショナリー日本語版(Wiktionary)』
彈冠 および 弹冠 も参照。
弾 冠(だんかん)
- 世の中のけがれを嫌うこと。
- 出仕の機会を待つこと。
- 『楚辞・漁父辞』の句「新沐者必弾冠,新浴者必振衣,安能以身之察察、受物之汶汶者乎。」より。
- [訳]「髪を洗ったばかりの者は、冠を弾いて埃を飛ばしてかぶるし、体を洗ったばかりの者は服を振るって塵を払って着る。どうして我が身は清いのに、汚れたものを受けることができようか」
- [解説]屈原が政争に敗れ隠遁していた時、出会った漁夫にどうして世の中に合わせて生きようとしないのかと諭されたのに対して応えたもの。
活用と結合例
各活用形の基礎的な結合例
意味 |
語形 |
結合
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否定 |
弾冠しない |
未然形 + ない
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否定(古風) |
弾冠せず |
未然形 + ず
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自発・受身 可能・尊敬 |
弾冠される |
未然形 + れる
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丁寧 |
弾冠します |
連用形 + ます
|
過去・完了・状態 |
弾冠した |
連用形 + た
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言い切り |
弾冠する |
終止形のみ
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名詞化 |
弾冠すること |
連体形 + こと
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仮定条件 |
弾冠すれば |
仮定形 + ば
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命令 |
弾冠しろ 弾冠せよ |
命令形のみ
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