出典: フリー多機能辞典『ウィクショナリー日本語版(Wiktionary)』
漢字
- 「險」の略体。「險」については險#字源の項目を参照。
- けわしい。
- あやうい。あぶない。
- よこしま。不正。はらぐろい。
- むずかしい。苦しい|恥ずかしい
- (ケン) 山などが険しいこと。また、その土地。
- 同義字:嶮
- 江戸を出て、武州八王子の宿から小仏、笹子の険を越えて甲府へ出る、それがいわゆる甲州街道で(中里介山 『大菩薩峠 甲源一刀流の巻』)
- (ケン) むずかしいこと。困難なこと。
- 不快の言を聴き、不快の物を見れば、神を害し、険を冒し危を踏めば、生を害す。(石井研堂 『研堂釣規』)
- (ケン) 顔の表情や物の言い方に表れる、冷たくきつい感じ。
- そして美津子さんは急に痩せてきたようで、もともと引緊っていた頬の肉が、一層緊張してきて、黒目がちな眼に、険のある陰が深まってきました。(豊島与志雄 『花子の陳述』)
險又は险を参照
險を参照
- 四角号碼: 78236
- 倉頡入力法: 弓中人一人 (NLOMO) / 難弓中人一 (XNLOM)
字典掲載
諸橋大漢和辞典 (修訂第2版)
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41721'
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新潮日本語漢字辞典 (2008)
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13742
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角川大字源 (1992)
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10882
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講談社新大字典 (1993)
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18341
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大漢語林 (1992)
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12488
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