出典: フリー多機能辞典『ウィクショナリー日本語版(Wiktionary)』
- 象形。屈んだ人を象る[字源 1]。「かがむ」を意味する漢語{宛 /*ʔonʔ/}を表す字。のち仮借して「まる」を意味する漢語{丸 /*wˤan/}に用いる。
- 『説文解字』では「仄」を反転させた文字と説明されているが、これは誤った分析である。甲骨文字の形を見ればわかるように「仄」とは関係がない。
- なお、「巩」・「孰」などのつくりは、「丮(跪いた人が両手を出した姿)」に由来し、本項の文字とは異なる。
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小篆
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流伝の古文字 |
《説文》 (漢) |
《六書通》 (明) |
- ↑ 鄔可晶 「“丸”字続釈——従清華簡所見的一種“邍”字談起」 『中国文字』二〇二一年夏季号(総第五期)、《中国文字》編輯委員会、万巻楼、2021年、127-156頁。
- (まる)古人の人名や船の名前などに用いる。
- (ガン)丸く固めた薬の名称に用いる。
字典掲載
康熙字典 |
80ページ, 15文字目 |
諸橋大漢和辞典 (修訂第2版) |
94/95 |
新潮日本語漢字辞典 (2008) |
73/74 |
角川大字源 (1992) |
40/42 |
講談社新大字典 (1993) |
107/109 |
大漢語林 (1992) |
92 |
三星漢韓大辞典 (1988) |
162ページ, 17文字目 |
漢語大字典 (1986-1989) |
1巻, 42ページ, 11文字目 |