同じる

出典: フリー多機能辞典『ウィクショナリー日本語版(Wiktionary)』
ナビゲーションに移動 検索に移動

日本語[編集]

動詞[編集]

じる (どうじる)

  1. (自動詞) 同意する。
    • 1911年、加能作次郎「厄年」[1]
      「何といふまあ執拗い病やなあ、早う何うにかなつて呉れると宜いけれど。」と平七は平三と二人きりの時浮かぬ調子で言つた。「さうですね。」と平三は同じた。
    • 1951年、岸田國士「遺憾の弁 ――芥川賞(第二十四回)選後評――」[2]
      さて、そのうちから特に授賞の価値あると認められる作品が一篇もなかつたといふこと、しかも、出席委員がほとんど例外なくその意見に同じないわけにいかなかつたといふのは、誠に結果として淋しいことであつた。

活用[編集]

どう-じる 動詞活用表日本語の活用
ザ行上一段活用
語幹 未然形 連用形 終止形 連体形 仮定形 命令形
どう じる じる じれ じよ
じろ
各活用形の基礎的な結合例
意味 語形 結合
否定 どうじない 未然形 + ない
意志・勧誘 どうじよう 未然形 + よう
丁寧 どうじます 連用形 + ます
過去・完了・状態 どうじた 連用形 +
言い切り どうじる 終止形のみ
名詞化 どうじること 連体形 + こと
仮定条件 どうじれば 仮定形 +
命令 どうじよ
どうじろ
命令形のみ

[編集]

  1. 青空文庫、2012年9月24日作成(底本:「現代日本文學全集 34」筑摩書房、1955(昭和30)年9月5日発行)https://www.aozora.gr.jp/cards/000247/files/45645_48980.html
  2. 青空文庫、2010年8月17日作成、2011年5月31日修正(底本:「岸田國士全集28」岩波書店、1992(平成4)年6月17日発行)https://www.aozora.gr.jp/cards/001154/files/44829_40307.html