応じる

出典: フリー多機能辞典『ウィクショナリー日本語版(Wiktionary)』
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日本語[編集]

動詞[編集]

じる (おうじる)

  1. (自動詞) 承知する。ひきうけるうけつける
    • 1924年、寺田寅彦「石油ランプ」[1]
      しかしせっかく遠方から取寄せても、それが私の要求に応じるものでなかったら困ると思って、そのままにしてある。
    • 1940年、太宰治「作家の像」[2]
      「おまえ、日記をつけているようだね。ちょっと貸しなさい。」と何気なさそうな口調で言ったのであるが、家の者は、どういうわけだか、がんとして応じない。
  2. (自動詞) あるものの変化対応する。あわせる
    • 1953年、小山清「おじさんの話」[3]
      紙分けというのは、本社から輸送してきた新聞を、区域別に購読者の数に応じて分けることを云うのである。
    • 1959年、柳宗悦「多々良の雑器」[4]
      こんな伝統の継承はいたく平凡で、考えようによっては進歩も何もなく、いわんや新しい生活に応じるものではなく、多くの方々から軽蔑さえされるかと思われます。

活用[編集]

[編集]

  1. 青空文庫(2004年11月24日作成)(底本:「寺田寅彦全集 第七巻」岩波書店、1997(平成9)年6月5日発行)https://www.aozora.gr.jp/cards/000042/files/43253_17031.html
  2. 青空文庫(2008年8月19日作成、2016年7月12日修正)(底本:「太宰治全集10」ちくま文庫、筑摩書房、1989(平成元)年6月27日第1刷)https://www.aozora.gr.jp/cards/000035/files/18359_32524.html
  3. 青空文庫(2019年11月24日作成)(底本:「日日の麺麭・風貌 小山清作品集」講談社文芸文庫、講談社、2005(平成17)年11月10日第1刷)https://www.aozora.gr.jp/cards/001867/files/58325_69730.html
  4. 青空文庫(2019年9月27日作成)(底本:「柳宗悦 民藝紀行」岩波文庫、岩波書店、2012(平成24)年6月15日第9刷)https://www.aozora.gr.jp/cards/001520/files/56745_69329.html