「ひらく」の版間の差分

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'''ひらく'''【[[開]]く・[[拓]]く】
'''ひらく'''【[[開]]く・[[拓]]く】
#放れあく。
#[[ひろがる]]。[[のびる]]。
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#つぼみが[[ほころぶ]]。花が[[さく|咲く]]。
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'''ひらく'''【[[開]]く・[[拓]]く】
'''ひらく'''【[[開]]く・[[拓]]く】
#閉じているもの、かたまっているものなどを、おしあける。ときはなつ。取り放す。明ける。
#閉じているもの、かたまっているものなどを、[[おしあける]][[ときはなつ]]。取り放す。[[あける|明ける]]
##扉や門を通れる状態にする。
##扉や門を通れる状態にする。
##:正門をひらく
##:正門を'''ひらく'''。
##目口や手足を[[ひろげる|広げる]]。
##目口や手足を[[ひろげる|広げる]]。
##:をめいっぱいに'''ひらく'''
##:をめいっぱいに'''ひらく'''/すべての指を'''ひらく'''とじゃんけんの[[ぱあ]]の形
##閉鎖した場所を自由に行き来できるようにする。
##閉鎖した場所を自由に行き来できるようにする。
##:一般にも門戸を'''ひらく'''。
##:一般にも門戸を'''ひらく'''。
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##:心を'''ひらく'''。
##:心を'''ひらく'''。
##障りを去る。導き通させる。流通させる。
##障りを去る。導き通させる。流通させる。
##:血路を'''ひらく'''。
#ひろげる。のばす。
#[[ひろげる]][[のばす]]
##本などを読むために中身が見える状態にする。
##本などを読むために中身が見える状態にする。
##:教科書を'''ひらく'''
##:教科書を'''ひらく'''
##魚の調理において、背中あるいは腹から包丁を入れて広げる。
##魚の調理において、背中あるいは腹から包丁を入れて広げる。
##:関東では魚を背中から'''ひらく'''
##:関東では魚を背中から'''ひらく'''
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#酒を飲み干して杯をからにする。
#酒を飲み干して杯をからにする。
#《数学》ある式またはある数のn乗根を求める。
#《数学》ある式またはある数のn乗根を求める。
#《数学》括弧のついた式を、括弧がついていない式に変換する。
#《数学》[[括弧]]のついた[[]]を、括弧がついていない式に変換する。
#文章中の漢字を平仮名に変更する。
#文章中の[[漢字]][[平仮名]]に変更する。
#ものごとを[[はじめる]]。興す
#ものごとを[[はじめる]]。
##掘り起こす。墾する。開拓する。
##会合をする。
##:今から会議を'''ひらく'''。
##[[もよおす]]。場を[[もうける|設ける]]。
##:懇親会を'''ひらく'''。
##商売や学説などを新たに[[おこす|興す]]。
##[[ほりおこす|掘り起こす]]。[[開墾]]する。[[開拓]]する。
##:森を'''ひらく'''。
##盛んにする。栄えさせる。晴らす。
##盛んにする。栄えさせる。晴らす。
#解き明かす。
#解き明かす。

2011年9月17日 (土) 15:42時点における版

日本語

自動詞

ひらくく・く】

  1. ひろがるのびる
  2. つぼみがほころぶ。花が咲く
  3. はじまる
  4. 開墾してあり。
  5. 晴れる快くなる、さわやかになる。
  6. さかんになる。よくなる。
  7. いみことば》戦闘において、撤退する、退散する。
    1. 宴や会合を終了させる。おひらきになる。
  8. 人智進む。文明に赴く。
  9. (距離、年齢、順位、値段などに)隔たりが生じる。差が大きくなる。

他動詞

ひらくく・く】

  1. 閉じているもの、かたまっているものなどを、おしあけるときはなつ。取り放す。明ける
    1. 扉や門を通れる状態にする。
      正門をひらく
    2. 目口や手足を広げる
      腕をめいっぱいにひらく/すべての指をひらくとじゃんけんのぱあの形
    3. 閉鎖した場所を自由に行き来できるようにする。
      一般にも門戸をひらく
    4. 他人に心を通わせて交流できるようにする。
      心をひらく
    5. 障りを去る。導き通させる。流通させる。
      血路をひらく
  2. ひろげるのばす
    1. 本などを読むために中身が見える状態にする。
      教科書をひらく
    2. 魚の調理において、背中あるいは腹から包丁を入れて広げる。
      関東では魚を背中からひらく
  3. いみことば割る砕くなどの婉曲表現。
    鏡開き
  4. 酒を飲み干して杯をからにする。
  5. 《数学》ある式またはある数のn乗根を求める。
  6. 《数学》括弧のついたを、括弧がついていない式に変換する。
  7. 文章中の漢字平仮名に変更する。
  8. ものごとをはじめる
    1. 会合を開始する。
      今から会議をひらく
    2. もよおす。場を設ける
      懇親会をひらく
    3. 商売や学説などを新たに興す
    4. 掘り起こす開墾する。開拓する。
      森をひらく
    5. 盛んにする。栄えさせる。晴らす。
  9. 解き明かす。
    1. 明らかにする。
    2. 解く。排する。

発音(?)

  • NHK: ヒラ↘ク

語源

  1. ヒロアク(広明)、ヒロハレク(広晴来)
  2. ヒラアク(平明)

参考

  • 初版の定義は 上田万年松井簡治『大日本国語辞典』 金港堂書籍、第4巻、1919年12月18日、紙面553ページ、デジタル229ページ、全国書誌番号:43022818、国立国会図書館デジタルライブラリー pid 954648/229 より