じみ

出典: フリー多機能辞典『ウィクショナリー日本語版(Wiktionary)』
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しみ および シミ も参照。

日本語[編集]

名詞・形容動詞[編集]

じみ

  1. かざりをひかえ、いたおもむき、又は、そうである様。
  2. ひかえめで目立たないが堅実なさま。
    • 地味棋風
    • 苦沙弥くしゃみ君などは道楽はせず、服装にも構わず、地味世帯向きに出来上った人でさあ……[1]
  3. (俗語) 感覚に強く訴えるわけではないが小規模ながらそのような属性をしっかりともっているさま。
    • 地味にすごい発明。
    • 志願者の漸減は不祥事が地味に効いてきているのだろう。
  4. かざらない本来の持ち味。
    • 地味づくり、地味このむ。
    • 年よりは地味造りで縺毛一筋ない、つやつやした髷に結って……[2]
    • 派手とは葉が外へ出るのである。「葉出」の義である。地味とは根が地を味わうのである。「地の味」の義である。[3]

語源[編集]

1.素地きじの味。 4.「おとなじみ」の略

関連語[編集]

翻訳[編集]

形容表現

同音異義語[編集]

じみ


  1. 出典: 夏目漱石吾輩は猫である青空文庫所収。
  2. 出典: 甲賀三郎愛の為めに青空文庫所収。
  3. 出典: 九鬼周造「いき」の構造青空文庫所収。なお、語源としては、「はで」・「じみ」ともに「葉出」「地の味」とは無関係であり、語源俗解又は九鬼による諧謔である。