出典: フリー多機能辞典『ウィクショナリー日本語版(Wiktionary)』
漢字
- 形声。「口」+音符「未 /*MƏT/」。「あじ」を意味する漢語{味 /*məts/}を表す字。
- あじ。あじわい。
- あじわう。
あじ
- 舌が食べ物や飲み物などに触れたときに起こる、甘い・辛い・しょっぱい・えぐい・渋い・うまいなどの感覚。
- 経験によって感得する楽しさ。悦楽。感興。
- ものごとの持つ深み。表面的には強く現れていないが、対象について知るにつれて分かってくる良さ。含蓄。
- (囲碁, 将棋) 手の良し悪しの感覚。
- (ミ) (仏教) 味覚の対象。六境および十二処のひとつ。味境、味処に同じ(ウィキペディア「三科」、「五位」も参照)。
み
- (名詞や形容詞などに加えて)そういう状態や程度にあることを示す。接尾辞「み」に対する当て字で、漢語につく場合や飲食物の味(あじ)を表す場合などに「味」表記が用いられることが多い。
- ともかく、不真面目になっていく。真剣味がなくなっていく。それは争われぬ事実である。(北大路魯山人「伝不習乎」1935年)[1]
- ことに新潟県の信濃川の支流で小出島の地先を流れる魚野川のあゆは香気といい、脂肪といい、肉のうま味といい、これに匹敵するあゆは全国に数が少い。(佐藤垢石「さしみ」)[2]
- 飲食物や薬物などの種類をかぞえる助数詞
- 吉平は、慶童子の捧げている薬籠を取って、八味の神薬を調合せ、「これを朝暮にさしあげてください。かならず十日のうちにお元気になりましょう」と、いって、その日は帰った。(吉川英治「三国志」)[3]
味 *
- 味。
- 匂い。
- 味わい、興趣。
- 漢方薬の種類。
味 *
味 *
字典掲載
康熙字典
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182ページ, 13文字目
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諸橋大漢和辞典 (修訂第2版)
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3456
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新潮日本語漢字辞典 (2008)
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1394
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角川大字源 (1992)
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1159
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講談社新大字典 (1993)
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1860
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大漢語林 (1992)
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1370
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三星漢韓大辞典 (1988)
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401ページ, 14文字目
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漢語大字典 (1986-1989)
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1巻, 597ページ, 6文字目
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