兀兀

出典: フリー多機能辞典『ウィクショナリー日本語版(Wiktionary)』
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日本語[編集]

異表記・別形[編集]

形容動詞・名詞・副詞[編集]

(こつこつ, ごつごつ)

  1. 岩のように、じっと動かないさま。
    • 兀々地たとひ兀々地なりとも、兀々地いかでか兀々地を思量せん。(道元正法眼蔵』)
  2. ひたすらあることをする様。
    • が、蜘蛛は――産後の蜘蛛は、まっ白な広間のまん中に、痩せ衰えた体を横たえたまま、薔薇の花も太陽も蜂の翅音も忘れたように、たった一匹兀々と、物思いに沈んでいるばかりであった。(芥川龍之介 『女』)
  3. 弛まずに努力するさま。
    • 然りと雖いへども、其一半は兀兀三十余年の間、文学三昧に精進したる先生の勇猛に帰せざる可からず。(芥川龍之介 『「鏡花全集」目録開口』)
  4. (語義1を引いて「ごつごつ」に当てたものか)固く表面が凸凹しているさま。
    • 下ってまた上り、一小隆起を踰えて、兀々ごつごつした嶄岩の上に攀じ上ると、そこが大沢岳の頂上であった。(木暮理太郎 『大井川奥山の話』)

活用[編集]

動詞[編集]


中国語[編集]

形容詞[編集]

(wùwù)

  1. じっと動かずに。
  2. 勤勉な。
  3. 眠たそうに、うとうととして。