因果

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日本語[編集]

名詞[編集]

 (いんが)

  1. 原因結果
  2. 因縁果報、ある結果には、必ずそれに対する原因があるという法則性因果性因果律
    • 因果応報
    • この世界には私と云うものがありまして、あなた方と云うものがありまして、そうして広い空間の中におりまして、この空間の中で御互に芝居をしまして、この芝居が時間の経過で推移して、この推移が因果の法則で纏められている。(夏目漱石『文芸の哲学的基礎』)
  3. 悪業報い
    • 僕は、いったい、なんの因果で、四百五十六字という文章を書かなければいけないのか。(太宰治『無題』)
    • 八幡城に鎮座する、あの悪たれ殿様の御嫡と来やがる、――見てくれはちょいと良い男だが、百姓泣かせの厄病神に変りは無え、此処で打ち殺されるのも親の因果だ、ざまア見やがれ(野村胡堂 『奇談クラブ〔戦後版〕 大名の倅』)

成句[編集]

形容動詞[編集]

 (いんが)

  1. (業から免れることができず)不運な、不幸な。
    • 心眼をこらしてジッと考えこむのが愉しくて仕様がないという因果な男だ。(坂口安吾 『明治開化 安吾捕物 その一 舞踏会殺人事件』)

活用[編集]


中国語[編集]

名詞[編集]

 yīnguǒ

  1. 原因結果
  2. (仏教)因縁果報