出典: フリー多機能辞典『ウィクショナリー日本語版(Wiktionary)』
- (東京式) くんよみ [kùń'yómí] (平板型 – [0])
- IPA(?): [kɯ̟̃ᵝɰ̃jo̞mʲi]
訓 読み(くんよみ)
- 漢字の読み方の一つ。日本語の意味に基く読み方。
- 訓読
- 字訓
- 「字訓」と「訓読み」
- 「字訓」は「訓読み」の漢語として用いられることがあるが、正しくは異なる。「字訓」は、字音の対義語であって、その漢字の訓(=意味)を(主に辞書等の記述のため)簡潔な語で表現したものである。したがって、母語の異なる辞書では、当然記述される言語が異なり、必ずしも日本語のそれをいうものではない(cf.音訓(음훈))。一方、「訓読み」は、和語に同じ意味を持つ漢字を当てた場合の漢字の言語音をいう。「訓読み」は、日本語による字訓となりうるが、日本語の字訓がそのまま「訓読み」になるわけではない。
活用と結合例
各活用形の基礎的な結合例
意味 | 語形 | 結合 |
否定 | 訓読みしない | 未然形 + ない |
否定(古風) | 訓読みせず | 未然形 + ず |
自発・受身 可能・尊敬 | 訓読みされる | 未然形 + れる |
丁寧 | 訓読みします | 連用形 + ます |
過去・完了・状態 | 訓読みした | 連用形 + た |
言い切り | 訓読みする | 終止形のみ |
名詞化 | 訓読みすること | 連体形 + こと |
仮定条件 | 訓読みすれば | 仮定形 + ば |
命令 | 訓読みしろ 訓読みせよ | 命令形のみ |