mũceere
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キクユ語
[編集]異表記・別形
[編集]語源
[編集]Benson (1964) では声調クラスの分類は「クラス9」で、他に同クラスの2音節語幹語には gĩcũhĩ、njũi、biya などがある。
- 〔キアンブ方言〕
- 〔リムル方言〕湯川 (1981:92) によると孤立形は [mòɕɛ́ɛ̀ɾɛ̀] であるが、後ろに ũyũ〈この〉が続く場合は [mòɕɛ̀ɛ́ɾɛ̀ òjó]、後ろに wakwa〈私の〉が続く場合も [mòɕɛ̀ɛ́ɾɛ̀ wààkóá]、後ろに nĩ がある場合も [mòɕɛ̀ɛ́ɾɛ̀ nè] であるが、前に nĩ がある場合は [né móɕɛ̀ɛ́ɾɛ̀]、前に ti がある場合は [tì móɕɛ́ɛ́ɾɛ̀] となるなど、前後に他の語が存在するか、存在する場合はどのような種類の語であるかによってアクセントの変動が見られる[2]。なお、ti の高さについてはリムル方言と同じくキアンブ方言に属するナイロビ方言を調査した湯川 (1985:199) で高いと訂正されている[3]。湯川 (1981) では mũkiha、magathĩ、gĩcũhĩ、mũnyago、mũrarĩ、mũgogo(複数: mĩgogo)、mũgaa、thamaki、mũberethi、mũthamaki、thabina、mũtokaa、njogoo、mũcakwe、therũ、mũceere、Mũthũngũ、mũthanga、njũi、rĩithori(複数: maithori)、mwegetho、mũcemanio、kĩgokora、mbarathi、kĩroruha、mũtembei、ndagitari などは同じ「高低I型」アクセントの名詞と分類されている[2]。
- 〔ニェリ方言〕IPA: /mòɕɛ́ːɾɛ̌ꜜ/
- Kagaya (1982:35) によると、孤立形は [mòɕɛ́ːɾɛ̀] もしくは [mòɕɛ́ːɾɛ̌] で、後ろに nĩ がある場合は [mòɕɛ́ːɾɛ́ꜜ]、前に nĩ がある場合は [móɕɛ́ːɾɛ̀] もしくは [móɕɛ́ːɾɛ̌]、前に ti がある場合は [móꜜɕɛ́ːɾɛ̀] もしくは [móꜜɕɛ́ːɾɛ̌] となるが、この変動のパターンは matũũra(itũũra の複数形)と同様のものである[4]。
- 〔ムランガ方言〕IPA: /móɕɛ́ːɾɛ̀/
- Kagaya (1982:33) によると、孤立形および後ろに nĩ がある場合は [mòɕɛ́ːɾɛ̀] で、前に nĩ がある場合は [móꜜɕɛ́ːɾɛ̀]、前に ti がある場合は [móɕɛ́ːɾɛ̀] となるが、この変動のパターンは mũgathi と同様のものである[4]。
- 〔ンディア方言〕IPA: /mòɕɛ́ːɾɛ̌ꜜ/
- Kagaya (1982:37) によると、孤立形は [mòɕɛ́ːɾɛ̀] で、後ろに nĩ がある場合は [mòɕɛ́ːɾɛ́ꜜ]、前に nĩ がある場合は [móɕɛ́ːɾɛ̀]、前に ti がある場合は [móꜜɕɛ́ːɾɛ̀] となるが、この変動のパターンは matũũra と同様のものである[4]。
名詞
[編集]脚注
[編集]- ↑ "mũceere" in Benson, T.G. (1964). Kikuyu-English dictionary, p. 51. Oxford: Clarendon Press.
- ↑ 2.0 2.1 湯川恭敏 (1981).「キクユ語名詞アクセント試論――リムル方言について――」 『アジア・アフリカ言語文化研究』22, 75-123. 引用エラー: 無効な
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タグ; name "yy1981"が異なる内容で複数回定義されています - ↑ 湯川恭敏 (1985).「キクユ語名詞アクセント再論」 『アジア・アフリカ言語文化研究』29, 190-231.
- ↑ 4.0 4.1 4.2 Kagaya, Ryohei (1982). "Tonal Analysis of Kikuyu Nouns in Three Dialects: Murang'a, Nyeri and Ndia." In Journal of Asian and African Studies, No. 24, 1–42.