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日本語
[編集]発音
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[編集]- 格助詞
- 体言の後などに付いて文節を作り、その文節がそれを受ける文節との係わりにおいて主格であることを表す助詞。
- 現象を叙述した文の主語。
- うちに彼が来る。
- うちには広い庭がある。
- 雨が降っている。
- 花が活けてある。
- 海が見える。
- 夜景がきれいだった。
- 象は鼻が長い。
- 再帰的な行為における依頼者。
- 父が入院して胃を切除した。(実際に胃を切除したのは外科医)
- 妻が美容院で髪を染めた。(実際に髪を染めたのは美容師)
- 着物はもらいものですが、ドレスは自分が仕立てました。(実際に仕立てたのは業者)
- (省略的表現)
- また政治家が失言だ。
- 日本の選手が20個目のメダルです。
- なんであいつが指定席でおれが自由席なんだ。
- 「〜とは」「〜なんて」といった節が省略された表現は、意外性や驚きを表し、感嘆や、落胆、批判などのニュアンスを伴うことがある。にもかかわらず。なのに。
- えっ、あいつが。(こんなことをするとは驚いた)
- まだ小学生が立派だね。(人助けをしたなんて)
- 大の男が恥ずかしいったらありゃしない。(酔っ払って騒ぐなんて)
- 尊敬していた先生がどうして。(こんなことをしてしまったのか)
- 先進国が聞いて呆れる。(貧困問題を解決できないとは)
- せっかくのごちそうがなんてこった。(野良猫に食い散らかされるとは)
- 「これ」「それ」「あれ」「こいつ」などの語を受けて、漠然と事物などを表し、詠嘆や意外性などのニュアンスを伴うことがある。
- うまいんだなあ、これが。
- それがそうでもないんですよ。
- 一見簡単そうなのに、これがなかなか解けない。
- 「つもり」「はず」「予定」「ところ」「の」などの語を受けて、接続助詞的に逆接を表すことがある。にもかかわらず。だったのに。
- 正確に書いたつもりがあとで見たら間違いだらけだった。
- 出かける予定が/予定だったのが急用で行けなくなった。
- きょう送って来るはずがまだ届かない。
- 「もともと」「そもそも」「だいたい」「土台」「ねっから」「せいぜい」などの副詞につく虚辞。
- 土台が無理な相談だったんだよ。
- せいぜいが10センチほどの長さだ。
- 述語が主題となっている文の主語。
- 私が社長です。(=社長は私です。)
- 鼻は象が長い。(=長いのは象だ。)
- こういうタイプは案外男性が多い。(=多いのは男性だ。)
- こっちのほうがみんなが喜ぶ。(=みんなが喜ぶのはこっちのほうだ。)
- いま手が離せないので代わりに山田が対応します。
- どれが正しいですか。(=正しいのはどれですか。)
- 「牛丼と天丼のお客様。こちらのかたが牛丼でよろしかったでしょうか」「いえ、私が牛丼で、天丼がこの人です」(=「牛丼は私で、この人は天丼です」)
- 「する」を含む熟語における形式的な主語。
- 頭痛がする。
- へんな気がする。
- 従属節における主語。
- 私が到着したときはまだ誰も来ていなかった。
- (「AがAだから、なので、だけに」などの形で)Aについての特定の事情が理由で。こういうAだから。
- 値段が値段だし、いますぐ買う気にはならない。(=値段がこんなに高いので)
- 仕事が仕事なので昼間は家にいることが多い。(=こういう夜間に働く仕事をしているので)
- 現象を叙述した文の主語。
- 対象を表す。
- (文語的)上の体言が下の体言を修飾する(助詞「の」と類義。地名においてはヶが用いられることもある)。
- 我らが英雄。
- この予期すべき出来事を、桂屋へ知らせに来たのは、ほど遠からぬ平野町に住んでいる太郎兵衛が女房の母であった。(森鴎外「最後の一句」)
- (文語的)上の用言連体形について下の体言等を修飾する(この「が」は現代では虚辞的)。
- 公使館を焼き払い、外人を害めて、国難を招くがごとき浪藉を働くとは何ごとかっ。(佐々木味津三「老中の眼鏡」)
- 私が、何か子供達に向ってお話をするとしたら、まず、それがどんな子供達であるかを知ろうとするでしょう。次に、いくつ位であるかを見ます。それによって話を選び、よく分るようにしたいがためです。(小川未明「童話を書く時の心」)
- その道にのめり込みすぎて、自分の倫しみだけを追求するがあまり家族や周囲を不快にさせたり、嫌悪感を抱かせては迷惑この上ない。(田島マナオ「「鉄」道の妻たち - ツマだけが知っている、鉄ちゃん夫の真実」)
- 体言の後などに付いて文節を作り、その文節がそれを受ける文節との係わりにおいて主格であることを表す助詞。
- 接続助詞
- 終助詞
- 前置きのみを述べ、相手の対応を促す。
- すみません、切符を無くしてしまったんですが。
- (接続助詞を使用した場合の帰結文を省略した用法)思い通りになるかはっきりしない願望。
- 明日も晴れてくれればいいんだが。
- 怒り、不満などの表明。
- 何度も説明してるだろうが。
- (方言) 強調のニュアンスを表す。
- 「さあ、お汁かけて。ほん、美味(うま)そうなじゃあろが」(宮本百合子「播州平野」)
- (名詞について)罵倒のニュアンスを表す。
- この卑怯者が。
- 前置きのみを述べ、相手の対応を促す。
用法
[編集]- 格助詞のがは、主題のはが接続すると消える。
- 彼は来る。
翻訳
[編集]条件にかかわらず
形式名詞・終助詞
[編集]が
- (高知・富山・石川など)の、ん、もの。
- どうにもならんなっちょるがやき。(=どうにもならなくなってるんだから)
- たっすいがはいかん。(=手応えの弱いのはだめ)
接続詞
[編集]が
用法
[編集]- 鼻濁音を用いる発音においては、標準語で唯一、鼻濁音で始まる語。
古典日本語
[編集]語源
[編集]日本祖語 *-nka。接続助詞は平安時代末期に格助詞の主格用法より派生。
助詞
[編集]が