出典: フリー多機能辞典『ウィクショナリー日本語版(Wiktionary)』
漢字
- 象形。「高」「京」等と同じく建物の形[字源 1]、また一説に宗廟の形[字源 2]。楷書では「亯」や「享」の形にも作る[字源 3]。「すすめる」「献上する」を意味する漢語{享 /*hlangʔ/}を表す字。また仮借して「煮る」を意味する漢語{烹 /*phraang/}や、順調であることを意味する漢語{亨 /*hraang/}に用いる。
- ちなみに「郭」の偏は「𩫖」(城郭の象形)に由来し、筆画の簡略化により「享」となったもので、本項の「亨」及びその異体字である「享」とは異なる[字源 4](それぞれの字の甲骨文・金文の形と用法を参照)。
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小篆
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流伝の古文字
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《説文》 (漢)
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《六書通》 (明)
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- ↑ 王慎行 「商代建築技術考」 『殷都学刊』1986年第2期、9頁。
黄錫全 「甲骨文字釈叢」 『考古与文物』1992年第6期、81-82頁。
- ↑ 季旭昇撰 『説文新証』 芸文印書館、2014年、454-455頁。
- ↑ 裘錫圭 『文字学概要』 商務印書館、1988年、224頁。
- ↑ 朱徳煕 「古文字考釈四篇」 『古文字研究』第8輯 中国古文字研究会、中華書局編輯部編、中華書局、1983年、15-22頁。
裘錫圭 『文字学概要』 商務印書館、1988年、84、170頁。
季旭昇撰 『説文新証』 芸文印書館、2014年、454-455頁。
- とおる、とおりぬける。
亨 *
亨 *
亨 *
字典掲載
康熙字典
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88ページ, 12文字目
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諸橋大漢和辞典 (修訂第2版)
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295
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新潮日本語漢字辞典 (2008)
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169/170
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角川大字源 (1992)
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107/110
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講談社新大字典 (1993)
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251
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大漢語林 (1992)
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142
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三星漢韓大辞典 (1988)
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187ページ, 5文字目
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漢語大字典 (1986-1989)
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1巻, 284ページ, 3文字目
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