いやがらせ

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日本語[編集]

発音[編集]

名詞[編集]

いやがらせ嫌がらせ

  1. 相手だと感じる行為発言意図的すること。または、そのような言動の内容。
    • 1941年、太宰治「新ハムレット」[1]
      この喪服だって、私たちへのいやがらせです。先王の死を、もはや忘れたのかという、当てつけのつもりなのでしょう。誰も忘れてやしません。
    • 1955年、江戸川乱歩「影男」[2]
      ふたりをあのへやに閉じこめて、きみはのぞき窓からしばらくからかっていた。いやがらせをいっていた。
    • 2001年、水島広子、第153回国会衆議院[3]
      また、育児休業をとって職場に戻ってみたら、解雇や減給という目に見える不利益はないけれども、精神的な嫌がらせを受けるという事例もございます。

類義語[編集]

翻訳[編集]

動詞[編集]

いやがらせする嫌がらせする

  1. (自動詞) 相手だと感じる行為意図的する
    • 1954年、梅崎春生「ボロ家の春秋」[4]
      だから彼は心の奥底では、僕を間借人または居候視していて、嫌がらせすることによって僕を追い出そうと試みているのではなかろうか。
    • 1984年、木本平八郎、第190回衆議院国会厚生労働委員会[5]
      例えば、届け出だとおっしゃっても、届け出ても簡単に許可されないのじゃないか、あるいは嫌がらせされるのじゃないかというふうなことがあるわけです。
    • 2020年、奥増夫訳、フレッド・M・ホワイト「道化玉座」[6]
      しかもラスタにはラッツィンの意向に従う者がおり、連中は嘘と偽りで嫌がらせします。

活用[編集]

翻訳[編集]

[編集]

  1. 青空文庫(2003年1月27日作成)(底本:「新ハムレット」新潮文庫、新潮社、1998(平成10)年7月20日33刷)https://www.aozora.gr.jp/cards/000035/files/1576_8585.html
  2. 青空文庫(2019年7月9日作成)(底本:「影男」江戸川乱歩文庫、春陽堂書店、1993(平成5)年11月20日新装第3刷)https://www.aozora.gr.jp/cards/001779/files/58486_68507.html
  3. 「第153回国会 衆議院 厚生労働委員会 第4号 平成13年10月26日」国会会議録検索システム https://kokkai.ndl.go.jp/txt/115304260X00420011026/77 2021年11月21日参照。
  4. 青空文庫(2016年2月3日作成)(底本:「ボロ家の春秋」講談社文芸文庫、講談社、2000(平成12)年1月10日第1刷)https://www.aozora.gr.jp/cards/001798/files/56779_58208.html
  5. 「第101回国会 参議院 内閣委員会 第14号 昭和59年6月21日」国会会議録検索システム https://kokkai.ndl.go.jp/txt/110114889X01419840621/185 2021年11月21日参照。
  6. 青空文庫(2020年12月18日作成、CC BY 2.1 JP公開)(底本:Fred M. White, A Mummer's Throne. The Queenslander, 1911)https://www.aozora.gr.jp/cards/002043/files/60066_69391.html