たすかる

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日本語[編集]

発音[編集]

動詞[編集]

たすかる助かる

  1. 危機脱する
    • 「――今はじめてわかりました。あなたにはわかるでしょう、わたしがおそれていたのは死ぬことではなくて、助かることだったということを、――長いあいだわたしには助かるという自信があったので死ぬ工夫がつかなかったのです」――尾崎士郎 (1934年). “図書カード:蜜柑の皮”. 青空文庫. 2023年5月25日閲覧。
    • 「日本海なら、船がたくさん通るだろう。墜落しても大丈夫助かる――海野十三 (1939年). “図書カード:空中漂流一週間”. 青空文庫. 2023年5月25日閲覧。
  2. 被害災害受けず済む
    • もし岩崎邸へ火が廻ろうものならば、せっかく残った本郷の残部も助かるまい。――喜田貞吉 (1923年). “図書カード:震災日誌”. 青空文庫. 2023年5月25日閲覧。
    • 其時不思議や池の水、忽ち条々と噴き上がり、焔に向かって降りかかったので、さしもの劫火も瞬間に其勢力を失って、無事に館は助かった――国枝史郎 (1924年). “図書カード:高島異誌”. 青空文庫. 2023年5月25日閲覧。
  3. 労力手間省ける恩恵を受ける。役に立つ。
    • 代助ばかりではない、従来からいるばあさんも門野の御蔭おかげでこの頃は大変助かる様になった。――夏目漱石 (1909年). “図書カード:それから”. 青空文庫. 2023年5月25日閲覧。
    • 実にカンタンであるから米食とアズキ食と一日交代にやったら、生命に別状もなく、アズキの日は手間が省けて助かるだろうというコンタンなのである。――坂口安吾 (1951年). “図書カード:我が人生観 (八)安吾風流譚”. 青空文庫. 2023年5月25日閲覧。

活用[編集]