時間変化

出典: フリー多機能辞典『ウィクショナリー日本語版(Wiktionary)』
ナビゲーションに移動 検索に移動

日本語[編集]

名詞[編集]

(じかんへんか)

  1. (自然科学) 時間経過するにしたがって起きる何かの変化
    • 2015年、大澤剛士ほか「植生保護柵を利用したシカによる林床植生変化の早期検出」[1]
      この解析で見ているのは植生変化の時間変化、すなわちシカによる植生への影響が拡大しているかどうかを見ていることになる。
    • 2018年、芦澤淳ほか「アメリカザリガニの駆除に使用する罠の効果的使用方法の検討」[2]
      そこで、本研究ではアメリカザリガニの駆除に使用される罠によるアメリカザリガニの捕獲個体数の時間変化を明らかにすることを目的とし、アメリカザリガニの捕獲試験を行い、異なる罠の間で捕獲個体数の変化や捕獲個体数の大きさを比較した。
    • 2021年、村上聡一朗ほか「数値気象予報からの天気予報コメントの自動生成」[3]
      近年の天気予報は,ある時点の気象観測データと大気の状態に基づいて,風や気温などの時間変化を数理モデルによりコンピュータで計算し,将来の大気の状態を予測する数値気象予報 (Numerical Weather Prediction; NWP) が主流となっている.

類義語[編集]

動詞[編集]

する (じかんへんかする)

  1. (自動詞, 自然科学) 時間経過にしたがって変化する。
    • 2004年、内山知実「自由落下粒子が形成する粒子噴流の三次元数値解法の開発」[4]
      式(1)を流体粒子とともに移動するLagrange座標系で記述すれば,渦要素の渦度は渦度ベクトル方向への伸縮(右辺第1項),粘性拡散(第2項)および粒子から受ける力(第3項)により時間変化することが知れる。
    • 2007年、光田靖ほか「固定試験地の長期観測データに基づく直径成長に関する予備的解析」[5]
      図1に示したように, 直径成長量と期首直径のサイズ依存関係は明らかに時間変化しており, いずれのモデルにおいても回帰パラメータが時間変化しないモデル 1 のあてはまりが悪かった.
    • 2014年、桂ゆかり「計算科学基礎講座:熱電研究のための第一原理計算入門」[6]
      ところで,試料内を一定の電流が流れる状態では,電場による電子の加速が散乱によって完全に打ち消されて,ν時間変化しない.

活用[編集]

時間変化-する 動詞活用表日本語の活用
サ行変格活用
語幹 未然形 連用形 終止形 連体形 仮定形 命令形
時間変化

する する すれ せよ
しろ
各活用形の基礎的な結合例
意味 語形 結合
否定 時間変化しない 未然形 + ない
否定 時間変化せず 未然形 +
自発・受身
可能・尊敬
時間変化される 未然形 + れる
丁寧 時間変化します 連用形 + ます
過去・完了・状態 時間変化した 連用形 +
言い切り 時間変化する 終止形のみ
名詞化 時間変化すること 連体形 + こと
仮定条件 時間変化すれば 仮定形 +
命令 時間変化せよ
時間変化しろ
命令形のみ

[編集]

  1. 大澤 剛士, 井下原 元, 伊藤 千陽, 道又 静香, 杉山 大樹, 植生保護柵を利用したシカによる林床植生変化の早期検出, 保全生態学研究, 2015, 20 巻, 2 号, p. 167-179, 公開日 2017/10/01, Online ISSN 2424-1431, Print ISSN 1342-4327, https://doi.org/10.18960/hozen.20.2_167 CC BY 4.0で公開
  2. 芦澤 淳, 久保田 龍二, 高橋 清孝, アメリカザリガニの駆除に使用する罠の効果的使用方法の検討, 保全生態学研究, 2018, 23 巻, 1 号, p. 75-86, 公開日 2018/07/23, Online ISSN 2424-1431, Print ISSN 1342-4327, https://doi.org/10.18960/hozen.23.1_75 CC BY 4.0で公開
  3. 村上 聡一朗, 田中 天, 萩行 正嗣, 上垣外 英剛, 船越 孝太郎, 高村 大也, 奥村 学, 数値気象予報からの天気予報コメントの自動生成, 自然言語処理, 2021, 28 巻, 4 号, p. 1210-1246, 公開日 2021/12/15, Online ISSN 2185-8314, Print ISSN 1340-7619, https://doi.org/10.5715/jnlp.28.1210 CC BY 4.0で公開
  4. 内山 知実, 自由落下粒子が形成する粒子噴流の三次元数値解法の開発, ホソカワ粉体工学振興財団年報, 2004, 12 巻, p. 89-92, 公開日 2019/06/25, Online ISSN 2189-4663, https://doi.org/10.14356/hptf.02114 CC BY 2.1JPで公開
  5. 光田 靖, 吉田 茂二郎, 固定試験地の長期観測データに基づく直径成長に関する予備的解析, FORMATH, 2007, 6 巻, p. 29-41, 公開日 2020/06/05, Online ISSN 2188-5729, https://doi.org/10.15684/formath.06.004 CC BY 4.0で公開
  6. 桂 ゆかり, 計算科学基礎講座:熱電研究のための第一原理計算入門, 日本熱電学会誌, 2014-2015, 11 巻, 2 号, p. 19-30, 公開日 2022/02/14, Online ISSN 2436-5068, Print ISSN 1349-4279, https://doi.org/10.50972/thermoelectrics.11.2_19 CC BY 4.0で公開