瞑する

出典: フリー多機能辞典『ウィクショナリー日本語版(Wiktionary)』
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日本語[編集]

動詞[編集]

する (めいする)

  1. (自動詞, 文章語) 安心してぬ。
    • 1895年、樋口一葉「うつせみ」[1]
      植村の事は今更取かへされぬ事であるから、跡でも懇に吊つて遣れば、お前が手づから香花でも手向れば、あれは快よく瞑する事が出来ると遺書にも有つたと言ふでは無いか、
    • 1944年、尾崎秀実「遺書」[2]
      この私の切なる叫びが幾分でも妻子の心にとどくならば私は以て瞑します。これ以上何の喜びがありましょう。

派生語[編集]

活用[編集]

瞑-する 動詞活用表日本語の活用
サ行変格活用
語幹 未然形 連用形 終止形 連体形 仮定形 命令形


する する すれ せよ
しろ
各活用形の基礎的な結合例
意味 語形 結合
否定 瞑しない 未然形 + ない
否定 瞑せず 未然形 +
自発・受身
可能・尊敬
瞑される 未然形 + れる
丁寧 瞑します 連用形 + ます
過去・完了・状態 瞑した 連用形 +
言い切り 瞑する 終止形のみ
名詞化 瞑すること 連体形 + こと
仮定条件 瞑すれば 仮定形 +
命令 瞑せよ
瞑しろ
命令形のみ

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  1. 青空文庫、2016年9月9日作成(底本:「にごりえ・たけくらべ」新潮文庫、新潮社、2005(平成17)年5月20日126刷)https://www.aozora.gr.jp/cards/000064/files/56880_60034.html
  2. 青空文庫、2000年11月13日公開、2005年12月14日修正(底本:「日本の名随筆 別巻17 遺言」作品社、1992(平成4)年7月25日第1刷)https://www.aozora.gr.jp/cards/000242/files/1322_20768.html