出典: フリー多機能辞典『ウィクショナリー日本語版(Wiktionary)』
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漢字[編集]

字源[編集]

  • 会意。「」+「」、太陽の下に多くの人々がいるさまを象る[字源 1]。「集団」を意味する漢語 /*tungs/}を表す字。
    • 『説文解字』では「」+「㐺」と解釈されているが、これは誤った分析である。甲骨文字の形[字源 2]を見ればわかるように「目」とは関係がない。同様に「」や「罒()」や「」とも関係がない。

  1. 張世超、孫凌安、金国泰、馬如森 『金文形義通解』 中文出版社、1996年、2051-2053頁。
    黄徳寛主編 『古文字譜系疏証』 商務印書館、2007年、1171-1173頁。
    季旭昇撰 『説文新証』 芸文印書館、2014年、653-654頁。
    林志強等評注 『《文源》評注』 中国社会科学出版社、2017年、187頁。
  2. 李宗焜編著 『甲骨文字編』 中華書局、2012年、52-54頁。
    劉釗主編 『新甲骨文編(増訂本)』 福建人民出版社、2014年、493頁。
    夏大兆編著 『商代文字字形表』 上海古籍出版社、2017年、348頁。

意義[編集]

  1. 集団
  2. おおやけ
  3. おおい数量大きい

日本語[編集]

発音(?)[編集]

名詞[編集]

  1. (シュウ)大衆民衆
  2. (シュウ)多数派多人数
    • 李陵は少をもってを撃たんとわが前で広言したゆえ、 汝はこれと協力する必要はない。(中島敦『李陵』)
    • 成句「衆を頼む」の形で
      「自由劇場」の役者達は、雜誌新聞に衆をたのんで筆陣を張る頭腦あたまの惡い派に云はせると、「藝術座」などの役者達に比べて本來理解力の少ないものと看做され勝であつたが、頭腦のいい惡いといふ事は學校に通つた年限の長い短いで決まるわけではない。(水上瀧太郎 『貝殼追放 向不見の強味』)
    対義語:

熟語[編集]

手書きの字形について[編集]

学校で教える筆順における第9画の終筆ははねてもよい。また、はねる方向は左右どちらでもよい。学校で教える筆順では左方向、行書などに見られる左側から書く書法では右方向にはねることが多い。なお、下部を「𧰨」のように書いた衆の字は誤字である[1]


中国語[編集]

*

熟語[編集]


朝鮮語[編集]

*

熟語[編集]

ベトナム語[編集]

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コード等[編集]

点字[編集]


脚注[編集]

  1. 『漢字の○×』p.23 江守賢治(日本習字普及協会 1977年11月)