けんもほろろ

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日本語[編集]

成句[編集]

  1. 無愛想に人の依頼相談断るさま。人情味がなく思いやりがないさま。参考:(1)『続故事ことわざ辞典』鈴木棠三編、東京堂、1958年11月、136頁。(2)『故事・俗信 ことわざ大辞典』尚学図書編集、小学館、1982年2月、398頁。
    • 上「けんもほろゝに顔色も人を殺せし体もなし徳兵衛目もうるみ流るゝ汗を共に拭取り――中西貞行『演劇脚本 夏祭浪花鑑』中西貞行、1894年9月、56頁。
    • びつく狽忙はいもうごうにやし、「ヱヽけたいなげん妻女等さいめら。あつちへきりきりうせあがれ。とけんもほろゝひちらされ。――近松半二、松田ばく、栄善平、近松東南、三好松洛「妹背山婦女庭訓」『校訂 浄瑠璃名作集』博文館編輯局校訂、博文館、1910年10月、9版、262頁。
    • しょうことなしに、この間恥を忍んで貴様の店へ無心に行ったが、貴様はけんもほろろの挨拶、イヤそればかりじゃねえ、大勢の店員の見ている前で、よくも俺の旧悪を喋り立て、赤恥をかかせやあがったな。――江戸川乱歩. “図書カード:悪魔の紋章”. 青空文庫. 2023年5月3日閲覧。
    • 明る日学校でこちらが見張つてるとも気づかずこつそりそばへよつてなにかいひかけたがお蕙ちやんは もうあなたなんぞ嫌ひだ とけんもほろろの挨拶をした。――中勘助. “図書カード:銀の匙”. 青空文庫. 2023年5月3日閲覧。

語源[編集]

異表記・別形[編集]

  • 権もほろろ

類義語[編集]

形容動詞[編集]