よれる

日本語

動詞

よれる【撚れる・縒れる】

1. 糸が自然にねじれて、螺旋になる。
   • 『一躰、綿の繊維（せんい）はどんな狀（かたち）のものなのです。』『(中略）顕微鏡（けんびきょう）で見ますと、十六さゝげの莢（さや）―といふては、當たりませんが、幾らか撚れて、螺旋（らせん）になッてます。』（1902 石井研堂 少年工藝文庫 『紡績の巻』）
2. よじれる。
   • 可笑しくて腹が撚れそうだ。

活用

活用と結合例

よ-れる 動詞活用表（日本語の活用）

ラ行下一段活用
語幹	未然形	連用形	終止形	連体形	仮定形	命令形
よ	れ	れ	れる	れる	れれ	れろ れよ

各活用形の基礎的な結合例

意味	語形	結合
否定	よれない	未然形 + ない
意志・勧誘	よれよう	未然形 + よう
丁寧	よれます	連用形 + ます
過去・完了・状態	よれた	連用形 + た
言い切り	よれる	終止形のみ
名詞化	よれること	連体形 + こと
仮定条件	よれれば	仮定形 + ば
命令	よれろ よれよ	命令形のみ

関連語

• 他動詞形:よる

連語

よれる【由れる・因れる・依れる・拠れる】（動詞よるの已然形+完了の助動詞りの連体形）

1. （……は……によれる）……は……が理由である。……は……の結果である。……ということは……に由来がある、または典拠がある。
   • 後年、王政維新のため、宗門のため、社会公益のために、幾多の辛労を重ねながら、その功はすべて他人に譲られたる謙虚の態度に至るまで、この恬澹なる一面の性癖に由れることならん。（1910 與謝野寛編輯『禮嚴法師歌集』）