勿体ない

出典: フリー多機能辞典『ウィクショナリー日本語版(Wiktionary)』
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日本語

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異表記・別形

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語源

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  • 外見態度の重々しさを表す和製漢語勿体の否定から。
  • ただし、「勿体ない」の形は「勿体」単独の用例より早く表れている。

形容詞

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勿体ない (もったいない)

  1. 有効に使うことができず惜しく感じる。
    1. 有用なのに無駄にすることが惜しい。
      • まだ使えるのに捨ててしまうのは勿体ない。
      • 電気はつけっぱなし、水道水は流しっぱなし。もったいないじゃないか。
    2. 性能能力を十全に活用できておらず惜しい。
      • もったいないことに多くの人はスマホの機能の大半をほとんどあるいはまったく使っていない。
      • 博士号を持った人がお茶くみやコピー取りばかりなのは実に勿体ない。
      • とっておいた高級ブランデーを特売肉の煮込みに使うなんて、なんてもったいないことをするの。
    3. 機会を活用できず惜しい。また避けられる失策回避できず惜しい。
      • ボールを奪いながらシュートまで持っていけなかったのはもったいなかった。
      • 絶好の場面で勿体ないミスが出た。
    4. 使わずにおきたい。無駄遣いしたくない。
      • 電車代がもったいないから歩いて帰った。
      • 20対0は勝ちすぎだ。もったいなすぎて次の試合までとっておきたいくらいだ。
  2. に過ぎて恐れ多い有り難い贅沢だ。
    • 勿体ないお言葉。
    • ファーストクラスだなんて自分たちにはもったいない。
  3. 神仏などに不敬だ。恐れ多い
    • 神前をけがすとは勿体ない。
  4. (古用法) ふとどきだ。不都合だ。もってのほかだ。
    • 帯紐解き広げて思ふことなくおはすること勿体なし。(源平盛衰記・36)
      (合戦前夜なのに)帯を解いて(妻と)あられもないことにご興じになるなどもってのほかである。

活用

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関連語

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翻訳

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