ona

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-ona 、 óna 、および ONA も参照。

アイヌ語[編集]

カナ表記 オナ

発音[編集]

  • IPA(?): /o.na/, [ʔo.na]

名詞[編集]

ona (所属形短形 ona, 所属形長形 onaha)

  1. 父親ちちおや

用法[編集]

ona は「父親が~」などの客観的な表現。本人に対して使うことはない。即ち、呼称ではない。

類義語[編集]

  • mici (ミチ)お父さん(北海道東部、沙流川の上流、中流域)
  • iyapo (イヤポ)お父さん(鵡川方言、沙流川下流域)
  • hapo (ハポ)お父さん(千歳方言)
  • hanpe (ハンペ)お父さん(旭川方言)

対義語[編集]

  • unu (ウヌ)母親

派生語[編集]

  • onanunuke (オナヌヌケ)父親に孝行する

熟語[編集]


ウズベク語[編集]

語源[編集]

  • テュルク祖語*ana

同系語[編集]

名詞[編集]


カタルーニャ語[編集]

語源[編集]

名詞[編集]

ona 女性 (複数 ones)

派生語[編集]


キクユ語[編集]

語源[編集]

Hinde (1904) は英語 findsee にあたるキクユ語「ジョゴウィニ方言」(Jogowini dialect)の訳語として kuona(find)や kuonna(see)を記録している[10]。なお、これに対応するスワヒリ語として kuona(find、see)などが挙げられている[10]

発音(?)[編集]

動詞[編集]

ona(不定形: kuona あるいは kũona

  1. 見る[11][12][13]
  2. 見つける[11][12][13]
  3. (いつもとは違う状況に)遭遇する[13]

類義語[編集]

語義1:〈見る〉

派生語[編集]

名詞:

動詞:

ことわざ[編集]

脚注[編集]

  1. 貝澤とぅるしの (1969), “3-2 ウエペケㇾ 「テックㇷ゚ ウㇱ ヘカチ」(翼の生えた少年)”, 第2年次調査研究報告書1/3 (文化庁 アイヌ語の保存・継承に必要なアーカイブ化に関する調査研究事業), 2015年3月 
  2. 貝澤とぅるしの (1969), “6-1 ウエペケㇾ「ヌサコㇿカムイ イカオピューキ」(祭壇を司る神さまが私 を助けた)”, 第2年次調査研究報告書1/3 (文化庁 アイヌ語の保存・継承に必要なアーカイブ化に関する調査研究事業), 2015年3月 
  3. 鍋澤ねぷき (1969), “17-2 ウエペケㇾ「トランネ アオナ トゥラ オカ アン」(怠け者の父と暮らす)”, 第2年次調査研究報告書3/3 (文化庁 アイヌ語の保存・継承に必要なアーカイブ化に関する調査研究事業), 2015年3月 
  4. 鍋澤ねぷき (1969), “16-10 ウエペケㇾ「アアチャハ イレス」(私の叔父に育てられた)”, 第2年次調査研究報告書2/3 (文化庁 アイヌ語の保存・継承に必要なアーカイブ化に関する調査研究事業), 2015年3月 
  5. 鍋澤ねぷき (1969), “17-2 ウエペケㇾ「トランネ アオナ トゥラ オカ アン」(怠け者の父と暮らす)”, 第2年次調査研究報告書3/3 (文化庁 アイヌ語の保存・継承に必要なアーカイブ化に関する調査研究事業), 2015年3月 
  6. 鍋澤ねぷき (1969), “17-2 ウエペケㇾ「トランネ アオナ トゥラ オカ アン」(怠け者の父と暮らす)”, 第2年次調査研究報告書3/3 (文化庁 アイヌ語の保存・継承に必要なアーカイブ化に関する調査研究事業), 2015年3月 
  7. 平目よし (1969), “18-2 ウエペケㇾ「トパットゥミ オッタ アサハ トゥラ アエイッカ」(トパットゥミで姉とともに連れ去られた話)”, 第2年次調査研究報告書3/3 (文化庁 アイヌ語の保存・継承に必要なアーカイブ化に関する調査研究事業), 2015年3月 
  8. 木村きみ (1969), “20-2 ウエペケㇾ「チナナサパ」(ホッチャリの頭)”, 第2年次調査研究報告書3/3 (文化庁 アイヌ語の保存・継承に必要なアーカイブ化に関する調査研究事業), 2015年3月 
  9. 木村きみ (1969), “21-4 ウエペケㇾ「モシㇼパサリヒタ ソアタイ タックス アㇻパアン」(斜里の村へ借金を請求しに私は行った)”, 第2年次調査研究報告書3/3 (文化庁 アイヌ語の保存・継承に必要なアーカイブ化に関する調査研究事業), 2015年3月 
  10. 10.0 10.1 Hinde, Hildegarde (1904). Vocabularies of the Kamba and Kikuyu languages of East Africa, pp. 24–25, 52–53. Cambridge: Cambridge University Press.
  11. 11.0 11.1 Armstrong, Lilias E. (1940). The Phonetic and Tonal Structure of Kikuyu, p. 362. Rep. 1967. (Also in 2018 by Routledge).
  12. 12.0 12.1 Barlow, A. Ruffell (1960). Studies in Kikuyu Grammar and Idiom, p. 36.
  13. 13.0 13.1 13.2 "ona" in Benson, T.G. (1964). Kikuyu-English dictionary, p. 359. Oxford: Clarendon Press.

スウェーデン語[編集]

名詞[編集]

ona

  1. oの限定複数主格

スロヴァキア語[編集]

語源[編集]

  • スラブ祖語*ona < 印欧祖語*h₂eno-

代名詞[編集]

ona

  1. (女性単数主格)彼女(が)

関連語[編集]


スロヴェニア語[編集]

語源[編集]

  • スラブ祖語*ona < 印欧祖語*h₂eno-

代名詞[編集]

ona

  1. (女性単数主格)彼女(が)

関連語[編集]


スワヒリ語[編集]

語源[編集]

動詞[編集]

ona

  1. 見る

セルビア・クロアチア語[編集]

語源[編集]

  • スラブ祖語*ona < 印欧祖語*h₂eno-

発音(?)[編集]

代名詞[編集]

òna(キリル文字綴りо̀на

  1. (女性単数主格)彼女(が)
  2. ònoit)の複数形主格)それら(が) 。

チェコ語[編集]

語源[編集]

  • スラブ祖語*ona < 印欧祖語*h₂eno-

発音(?)[編集]

代名詞[編集]

ona

  1. (女性単数主格)彼女(が)

チカソー語[編集]

名詞[編集]

ona

  1. 明日.

トキポナ[編集]

名詞[編集]

  1. 彼女
  2. それ
  3. それら

修飾詞[編集]

  1. 彼女
  2. それ
  3. それら

トルコ語[編集]

代名詞[編集]

ona


ポーランド語[編集]

ポーランド語第三人称
  単数 複数
  男性 女性 中性
主格 on ona ono oni/one
生格 jego(niego)
/go
jej jego
go
ich
nich
与格 jemu(niemu)
/mu
jej jemu(niemu)
/mu
im
対格 jego(niego)
/go
je
nie
ich/je
nich/nie
造格 nim nią nim nimi
前置格 nim niej nim nich

語源[編集]

  • スラブ祖語*ona < 印欧祖語*h₂eno-

同系語[編集]

発音(?)[編集]

代名詞[編集]

ona

  1. 人称代名詞(3人称単数・女性主格)
    1. (人物を受けて)彼女(が)。
    2. (女性名詞を受けて)それ